ハングオンレーサーの基礎


90年代の発売後、
RCバイクの基本とも言える地位を確立している
京商ハングオンレーサー。
過去に走らせた事がある方も多いかと思いますが、
ちゃんと走らない。起きあがらない。
と言う「4輪車とは違う」特性に
投げ出した方も多いと思います。

そこで、
「ハングオンレーサーの原理」から「組立の要所」
「ナイロンクラッシュバーの利点」について
順を追って説明したいと思います。


T.ハングオンレーサーの原理

ハングオンレーサーは4輪RCカーと異なり
「タイヤをステアして曲がる」訳では有りません。
フロントフォークを左右にスイングする事により
重心位置をずらし、
「遠心力」と「内側に倒れようとする力」の
バランスを取って曲がります。

有る意味「飛行機と同じ」。
ですから「オーバースピードで無理矢理曲がる」
と言うことは出来ません。
必ず「コーナーの曲率に合わせて減速」する必要があります
ここが4輪RCカーの操縦のままでは通用しないところ。
しかしながら4輪RCカーの上級者の方は
直線の最大速から、コーナーで曲がれる限界の速度まで
ギリギリでブレーキングしてコーナーに入るので、
有る意味「同じ事をしている」とも言えます。
「曲がれない」と言うことは
オーバースピードだと自覚して
「ブレーキで減速して」コーナーに入ってください。


@左右のバランスが取れている時は直進します


Aステアリングを切ると、フロントフォークがスイングして
写真の状態になります。(写真を傾けて再現してます)
フロントタイヤ/フライホイールのジャイロ効果と、
フロントサスのキャスター・トレール効果で
バンク状態に入ります。


Bバンクが緩い状態。
もちろんステアリングの切り方が少ない場合もこうなりますが、
速度が高い場合も「遠心力が勝って」、
「内側に回り込む」力が減るのでバンクできず、
コーナーで大回りになる。


Cバンクが目一杯の状態
クラッシュバーが地面に付くほど、「内側に倒れ込んだ」状態
クラッシュバーが地面に付くと
「内側に倒れ込む力が勝っている」状態なので、
「ギリギリ付かない」状態で走るのが一番速い。



「バンク角が大きくなるほど曲がる」のだが、
バンク角を大きくしていくと「まずアンダーカウルが当たる」ので、
その角度が事実上最大のバンク角になります

次は 
U.組立の要所 について