まず最初に到着したのが、「九寨・黄龍空港」。早朝に重慶ヒルトン出発後なので、 眠いやらだるいやら・・・。しかし、そんな気持ちもどこかへいってしまうような涼しさ!! 8月だというのに、標高が3000m近くあるので、吐く息がちょっと白かったです。 そして、雲が目の前に広がっていてとても近くに感じられます。空気が違う。空が違う。雄大・・・。 さらに、目の前には大きな九寨溝・黄龍の看板。気持ちが高まります。
 
 今日はホテルにチェックインしてから、九寨溝でお昼を取り、午後は念願の九寨溝散策!! 九寨溝の方が標高が低く、2500mくらいだとか。やはり高山病にかかる人が多いらしいので、初日は 体をならすくらいがちょうどいいそうです。(その点このツアーは配慮が行き届いているので、一安心。)
空港からバスでホテルへ向かう道中、目にするのは雄大な山々と目の前の雲、どこまでも広がる グリーンのじゅうたん。チベット系の人たちが、色々な作物を畑で作ったり、ヤク(牛ヘンに毛、牛と書く) という黒くて毛の長い牛の一種を放牧させているのだそうだ。 まだまだこういった、壮大な場所があるのだなあ・・・と感心。ウルルン滞在記の気分になったけれど、 電線と電柱、そして大きなTVのパラボナアンテナをいたるところで目にするので、不思議な感覚。
小1時間ほど走り、九寨溝からすぐの「九寨溝シェラトン」へ。シェラトンのはずなのに、建物が 白亜の宮殿風(タイなどの)で、中央にトーテムポールのような巨大なオブジェが建てられており、 不思議。さすがチベット系の土地。何かの信仰らしい。 そして、道のすぐ向こうは、ものすごい高さの切り立った山々山!!迫力あります。
さあ、そして、ついに、ついに、念願の九寨溝へ!! えらく観光整備されていて、巨大なテーマパークみたいな入り口でした。 ちゃんとチケットもバーコード読み取りだし(しかも、切って絵葉書になるあたりが心にくい作り)、お土産やの前にはバーガーショップがあるし、巨大エキシビジョンがあって、注意事項や紹介、 写真などが映し出されていました。BGMも流れてるし。 チベット系民族文化の特徴の、竿にさした色とりどりの長くて大きな旗もありました。
 
とまあ、それはおいといて、ついについに出発です。九寨溝は広いので(総面積720u)、 いくつかの観光ポイントに絞ってみて回ります。移動はバス。(環境に配慮したトヨタのものでした。) 同乗した今回の現地スタッフ「侯さん」のガイドです。とてもスリムでチャーミングな侯さん(写真中央)。 そして、元気で明るい!! 今回の旅をさらに盛り上げてくれます。 |
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九寨溝初日の今日は、体力のあるうちにということなのか、この中で一番標高の高い3100mの「長海」と、 その近くの水の色が陽の光によって変化する美しい「五彩池」をまわることになりました。 まずは最上部の「長海」めざしてバスはスタート。
向かう途中いくつかの湖を通るのですが、運転手さんが特別に 「犀牛海(キギュウカイ)」=サイの海といわれるところで止まってくれて、 ホンの少し撮影タイム開始!!
  ここは、長さ2000m。昔病気の老人がサイに乗ってこの地を訪れ、水を飲んだら治ったという伝説や、 ラマ僧がサイに乗って神水を求めてそのまま湖に入ったという伝説から「サイの湖」と呼ばれるようになった という話でした。とにかく水面が美しく、おだやか。
そして、バスはまずレストランへ。ここは一日に1万6千人もの人が訪れるため、1万人のレストランと 呼ばれているらしい。その名のとおり、人人人の嵐。おおきな吹き抜けのホールには、お土産コーナーが 何列もあった。食事内容も、いかに早く多くの人に提供するか・・・ということを考えたものであった。 テーブルクロスがわりに何枚もビニールがひいてあり、客が変わるごとにそれで汚れをそのまま包んで 率的に片付けていた。ただ、かなりお値段のランクはある模様・・・でした。
さあ、やっと、長海へ向けてレッツ・ゴーです。 九寨溝はY字状になっていて、長海はこのY字の左上、一番奥に位置しています。 標高は一番高い3100m。
  その名のとおり長い湖で、静かに水をたたえています。色も少し濃い目のブルーでしたが、浅い水際は エメラルドグリーンの透明感ある色だから不思議です。
そして、ここの観覧場所では現地の人たちが、観光者向けの「民族衣装貸し出し」商売を横行してました。 すぐに脱ぎ着できる簡単なタイプで、1回十元と言われました。うーんみんないるし、どうしよう?と 引き返しかけたところ、「まった、お嬢さん、五元でどう?五元。」と、あっさりディスカウント。 これが中国なんですよね。いつものこと。ツアーガイドさんが「かわいいわよ。着てみたら?」と 言ってくれるので、あわてて友人と民族衣装ショータイム☆スタート!!チベット系です。
 
さらに私は、黒い目元の子羊(モチロン生きてます)を借りて、抱いてました。 実はこれ、有料だったんですが(五元)。商魂たくましいです。でも、楽しかったので、 まあいいや。 |
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さあ、長海を後にして次に向かったのは「五彩池」。格別に澄んだ湖で、光によって水色の彩りが いくつにも輝くという、絶好のビューポイントです。もう、ほんっとに、とにかくうつくしい。 こんな世界があるなんて・・・ため息しか出てきませんでした。
 
  こういう色を中国では「蒼色(藍色:ランスー)」というのではなく、 「宝石のような蒼色(藍宝色:ランバオスー)」というそうです。 もう一人の現地ガイドで、最初から最後まで一緒だった「葉さん」に教えてもらいました。
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そしてもう一箇所。「ハンサムの滝」と侯さんが紹介してくれた「諾日朗瀑布(ローレライばくふ)」も 見てきました。Y字の中心辺りにあり、3つの川の流れが合流して大きな流れが30mの瀑布を作る 景勝の地だそうです。
  大量のマイナスイオンを浴びてきました。
ホンとに、一日で一生のどれくらいの感動を味わったのか分かりませんが、とにかく素晴らしかった。 幸せでした。あー!来てヨカッタ。でも、これも九寨溝のホンの一部。
また明日、Y字の右側の五花海を見て回ります。 |
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