
第一章
| 世界遺産に1992年に認定された黄龍。 (準備期間から数えればはや20年以上。)そのUNESCOの証が、入り口横にでーんとおいてありました。(よくみると2003に作られたもので、まあ、10年の記念ってやつですかね。)
  入り口も非常に観光用に整備され、金色の大きなゲート、IC読み取りの自動改札。しかもBGMが常に流れているんですが、朝から「冬のソナタ」のテーマソング! さらに、ゲートを背にしたところには、大きなエキシビジョン。今日の天候、状況から、登るにあたってのさまざまな注意事項に加えて、四季折々の黄龍の映像など流れていました。
この日の天候はくもりで、さらに小雨も少々。ただでさえ標高が3000m(入口)と高くて気温が低いのにますます寒くなり、登っていたときの気温は何と9〜11度!!夏ですよ!!ーーーーーーまあ登っていれば体も温まる・・・と気を取り直して、いざゆかん!標高3600mのゴールへ!
道は地面そのままだったり、ちゃんと木造の歩道が整備されていました。 しばらく木々の間を歩いていると、やっと見えてきました!! 池の数々・・・・。あいにくの天候でクリアな水面は見ることができませんでしたが、それでも、自然の造形にただただびっくり。どうしてこんな不思議な段差が生まれるのでしょ! そして、九寨溝とはまた違った、水の色。群青ではなく、灰色がかった水色です。
それぞれの場所は命名されていて、説明の看板もちゃんとありました。 ちなみにこれは、「盆栽池」。池の中にでん!と生えている木が、あたかも盆栽の様に見えるかららしいです。↓

そして、その壮大な景色のいたるところにいたのが、「カゴ屋」さん!! ←彼らの仕事は、とにかくお客さんを乗せて乗せて乗せまくって、この標高差をひたすら上り下りし、代金とチップをがっぽり稼ぐこと。
ほんと〜〜に、わらわらわらわらと至る所に、茶や青の作業着姿の人たちが魚市場のセリのように、「お客さん!乗ってかない?」「乗る?乗らない?どう?」「安くしとくから!!ねえねえ!!」とひたすら声をかけてくるのです。 それは、ハゲタカが獲物を狙うようにするどく、ちょっとでも弱ったものがいたら、ついていって逃がさないしつこさ・・・。弱ってる人はさらに、弱ってしまうほどでした。
何せ既に酸素ボンベが大活躍し、多くの人が片手にコレを持って歩いているのです。やはり、空気が薄い世界。友人やツアーの皆さんも8割がた購入していたような・・・。 そして、ところどころに「酸素吸入のできる休憩所」がありました。ボンベ無い人用で、一吸い?何元かだったみたいです。
 しばらく進んでいくと、水色の池ばかりの景色から、黄色の川のような世界へ。↑黄龍と呼ばれるゆえんは、ここにあったのです。 晴れた日だと、太陽の光が黄色の石灰岩&水面に反射して、キラキラと黄金色に輝くんだそうです。 また、段々になっているその様子が、龍のうろこのように見えるそうなんです。じゃあ、水色のは背びれとか、そんな感じなのかな?
そんなことを考えながら、目指すは頂上です! |
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