ベルギーアート

ルーベンス〜「フランダースの犬」ネロのあこがれ

●「聖母被昇天」


聖母マリアが天使たちに囲まれて、天へと昇っていく様子。
非常に神々しいワンシーンです。マリアは必ず青い服らしい。

かの有名な「パトラッシュ・・・ほら、これがルーベンスの絵だよ・・・
(そして二人は息絶える・・・)」はここだったとか・・・。

フランダースの犬ごっこをしようかと思ったが、とてもそんな雰囲気
ではなかった。そうです、ここは教会なのです。お静かに。
写真もノーフラッシュ、いや、ホントはよろしくありません。




●「キリスト昇架」「キリスト降架」「キリスト復活」




十字架に磔にされたイエスが、降ろされているときは体がだらんとしているのが印象的。
そしてその後、彼は復活するわけです。筋肉の躍動感なんかがすばらしいです。
ちなみに、真ん中の「キリスト降架」でイエスの左側にすがっている青い服の女性が聖母マリアです。



聖バーフ大聖堂『神秘の子羊』〜ゲントの至宝



聖バーフ聖堂では、有料でファン・アイクの「神秘の子羊」を鑑賞できます。撮影は禁止なので、ここにあるのは聖堂内に別に展示されていたレプリカです。

15世紀フランドル絵画の最高傑作といわれている大祭壇画。上下二層に分かれ、全体は11枚の独立した絵画から構成される。しかも開閉可能な扉は、その裏面にも絵が描かれていて、全部で19面になる。

下の中央には、黙示録に述べられる「神秘の子羊」が描かれている。なんでも子羊はキリストの象徴で、この絵は最後の審判と強い関連があるとか。
ちょうど別のツアーガイドさんが、入り口の外で解説してくれていました。(中ではしゃべれないから)

この絵の何がすごいって、まず、人々の表情が一人一人ちゃんと描かれていること。そして、すべての樹木が描かれていること。海と空の色合いが絶妙なこと。緻密に描かれた衣装や装飾。果てしなく続くかに思える遠い背景。などなど。
それから、青い服は聖母マリア、裸の男女はアダムとイブだけど、一時期裸体ナンセンスという事で衣服が描き足されたとか。
あと、子羊の周りにいる人々。左右で違っていて、旧世界の人々と新しくキリストについていく人々らしい。それと、子羊が胸から血を流していて、その下に聖血を受ける聖杯があること。すなわち復活を意味していること。

また、外の扉の左下のぼうずのおじさまは、ひげを生やしてないのだけど、当時ひげを生やす風潮ではなかったらしいとか。(ちなみに、この絵がここのチケットにプリントされていたので、それだけ見ると非常にこわい・・・)

それと、この聖バーフ大聖堂は12世紀ごろから400年もかけて建設されたため、ロマネスク、ブラバン・ゴシック、後期ゴシックなどさまざまな建築様式をあわせ持つらしい。



ベルギーレース〜繊細で緻密なデザイン

*「レースジュエル」にて*

街を歩くと、チョコレートショップと同じくらいぶつかるレースショップ!
その中でも有名なブリュッセルの「レースジュエル」
ブルージュの「イルマ」も有名。店の前で、おばあちゃんが
 レース編みの実演をしている。その手先の素早さにびっくり!)

とにかく質がいいのが、いい店の条件らしい。ここは地元のお客さんも
買いにくるとか。小さな飾りや赤ちゃんの靴・お人形の服などから、
大きなテーブルクロスやカーテンまで色んな商品が、たくさん並んでいた。
お値段も、緻密なデザインで手が込んでると、かーなーりーお高い!!

でも編む道具をみて、それだけの価値がある作りをしてるのだと納得。
細いピンがさしてあるデザイン下地に、木の小さな糸巻きのようなもので
ちょっとづつちょっとづつ編み上げていくわけです。
すばらしい芸術作品です!







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