日本山岳会岐阜支部有志による国内離島シリーズ  (回想)

 【これまで訪れた島々ならびに三角点峰(33か所)

 第一回 平成1323日 八丈島(東京都)
       八丈富士、 三原山
 第二回 平成13525日 対馬(長崎県)
     有明山、白嶽
 第三回 平成15830日 隠岐の島(島根県)
     大満寺山
、アカハゲ山高崎山
 第四回 平成16529日 大島・神津島(東京都)
     三原山、
天上山
 第五回 平成171030日 五島列島(長崎県)
     番岳
三王山、父ケ岳七ケ岳
 第六回 平成181029日 甑島(こしきじま)(鹿児島県)
     遠目木山尾岳、冠岳 

甑島にて 高木支部長や岡田健吉さん等元気でした

 第七回 平成22314日 小笠原(東京都)
    三日月山小富士乳房山 

2010年小笠原・乳房山三角点(展望台)にて参加者
青白く見える海を眺めて乳房山から下山する


 第八回 平成23618日 飛島(山形県)・粟島(新潟県)
     柏木山、小柴山日本国
 第九回 平成24323日 種子島(鹿児島県)
      天女ケ倉、
上大久保、小牧角、回峯山
 第十回 平成2563日 天売島・焼尻島(北海道)
     天売島(1等点)、焼尻島(1等点)
 今年で十回目を迎えた岐阜支部有志による離島の旅(離島シリーズ)が盛大に行われた。

 参加者16名は中部と羽田から千歳空港に早朝の9時に集合。手配したバスで一路深川から留萌を経て苫前へ向う。気温15度は暑くも無く寒くも無い心地良さ。残雪を頂く山々と早春の木立が眩いばかりグリーンシャワー。

苫前では一等三角点を踏み、宿泊する近くのホテルに入る。このホテルから日本海に浮かぶ天売・焼尻両島の間に沈むサンセットは最高。夕食をはさみ、いやがおうにも盛り上がる。

二日目は羽幌港から8時発の高速船で天売島へ。一周12キロ余りを歩く人、レンタサイクルで(一方通行のため左回り)回る人との二班に分かれ出港までの四時間をフルに観光する。
 赤岩展望台でウミガラス(オロロン鳥)やウトウの繁殖地を訪ね、一等三角点を確認。エゾカンジョウやタチギボウシ・エゾチドリなどを見る。

午後一時過ぎに焼尻島(やぎしりとう)に渡り、二時間半余りの滞在で約十キロを徒歩で周遊する。

最初に厳島神社近くの一等三角点を確認(藪の中で訪れる人も無いようでGPSで探す)、ドラマ「黄色いハンカチ」のロケ地を見て鷹の巣園からオンコ(イチイの木)の自然林を回って港に戻る。終日、遠くに雪を頂いた利尻山や暑寒別岳が友をしてくれる。

三日目は旭川で三浦綾子文学館に立ち寄る。そして思いがけない90余歳のご主人の出迎えを受け交歓が出来、一同感激。白金温泉では近年脚光を浴びた「青い海・青い川」を見学。しかし折からの雪解け水のため濁っていて期待ほどの青さが無かった。
美瑛から富良野の広大な田園地帯から雄大な大雪連峰を眺めながらバスの旅は続く。

四日目は富良野のホテルを出て北星山の三角点を踏み(二等三角点)展望台からの残雪の大雪山系パノラマを楽しんだ。

最後に「後藤純男美術館」に立ち寄り、薄墨桜や五龍桜など岐阜県ゆかりの桜の銘木に再開しパッチワークに浮かぶレストランで食事をして帰路に就いた。

今回で十回の離島シリーズを終えたが、過去十年、延べ参加者140有余名。今回同様いづれも天候に恵まれ、これといったアクシデントも無く楽しい思い出だけを残してきた感想である。

皆さんの希望も有って来年以降も続けることになりましたので、一人でも多くの方の参加を待っています。

2013年6月3日 第1日目に苫前にある1等三角点を中心に参加者一同


  第十一回 奄美大島・徳之島・喜界島 
         期日;平成26年2月21〜24日 

【天城岳】533.1メートルT△(徳之島)

【湯湾岳】694.4メートルT△(湯湾)

【喜界U】64.5メートルT△(喜界島南)

【喜界T】203.5メートルT△(喜界島南)

2月21日 
 
中部空港7.00〜8.15・・鹿児島空港9.50〜10.50・・徳之島空港12.00=天城岳登山口14.00−天城岳山頂14.45〜15.00−登山口15.40=レクストン徳之島16.30泊
2月22日
 宿7.00=観光=平戸野港13.10〜〜奄美古仁屋港15.30=マリンステンション奄美  泊まり

2月23日
 宿8.00=観光バス観光=宇検村役場=湯湾岳登山口9.50−湯湾岳山頂10.05〜10.20―登山口10.45=観光=奄美空港15.15〜16.15・・喜界島空港16.35=喜界第一ホテル 泊まり

2月24日
 宿8.30=喜界U車止め9.10−9.30〜9.40−車止め9.55=観光=喜界T13.10〜13.20=喜界空港16.00〜17.00・・鹿児島空港18.10〜19.40・・中部空港20.55

参加者 藤井法・他16名

 天城岳は徳之島北部に有って登山口まで舗装した林道を入る。イノシシ除けのゲートが有るがこれは適宜開けて入ることになる。入ると間もなく自衛隊のヘリが墜落したという場所を取りぬけ登山口に至る。右手に有る踏み跡を辿ることになる。尾根筋を行く道は滑りやすく意外に急な道である。約45分位で山頂。ちょうど所々に有る「サクラツツジ」が満開だった。山頂からの展望は良かった。

 湯湾岳は奄美の最高峰で登山口までマイクロバスで上がった。登山口から山頂まで木道の階段が有り15分ほどで登れる。山頂からの展望は無いので、登山口手前の展望台に立ち寄った。

 喜界島Uはあたりの耕地整理で大きく工事中のため200メートル手前に車を停めた。後半年もたてばこの辺りは一変していると思う。幸い一等三角点の標識が有り、何とか探すことが出来た。雑木林の中に踏み跡も無くひっそりと台座していた。もちろん展望など無い。 喜界Uは喜界最高点の有る百之台公園の近く、アンテナ鉄塔の近くの雑木林の中に有った。

 第十一回離島シリーズ17名の参加で21日から24日まで観光を兼ねた。
天候に恵まれ気温20度という本土では予想できないほどの春真っ只中。

14年2月21日 徳之島・天城岳533.1mT△  撮影;中島
14年2月23日 奄美大島・宿前で全員
14年2月22日 奄美大島で沈む夕陽を見る 18:01分
14年2月21日 徳之島の海にて山ガールのチバちゃんとミヤちゃん
14年2月22日 全員で盛り上がる
2月24日 喜界島一等△ 64.5m

   第12回(2015年)は佐渡ヶ島最高点の縦走
5月22日
 早朝JR岐阜駅に11人が集合、マイクロバスに乗り合わせ一路新潟港を目指して出発した。富山を過ぎると残雪の立山・剣が目を楽しませてくれる。新潟港で関東組5人と合流し、バスとともにフェリーに乗って両津港に到着、港近くにあるトキ保護センターに向かう。初めて見る実物のトキ、大きなケージの中を飛翔すると羽裏のオレンジ色がよく目立つ。加茂湖畔の宿で一泊。

5月23日
 今日は金北山縦走のメインの日、風は強いが快晴に恵まれる。妙見山より縦走開始、頂上の自衛隊の建物に沿って歩いていると、車道を行くように指導された。金北山まではかなりの距離なので3人は白雲台に下山、自衛隊の車に追い越されながら車道を歩き金北山に着いた。ここからやっと山歩きになる。所々残雪もあり急斜面の下りに緊張しながらアヤメ池に下る。シラネアオイ、カタクリが満開ですばらしい。花に見とれながら歩くうち逆コースですれ違う人が多くなり、中にはツアーと見られる団体もある。お目当てのミスミソウは1か所だけ咲いていた。小さなアップダウンがいくつも続き終着点のドンデン山のアンテナははるかに遠い。マトネ、アオネバを過ぎ車道へ出てしばらく行くと今夜の宿、ドンデン山荘に着き8時間の縦走は終わった。風呂もある。土曜日なので混み合っていた。

5月24日
 ドンデン山荘をバスで出発、今日は島の北半分を左回りに巡る。先ず最北端の弾崎灯台へ。映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になった灯台で夫妻の銅像が立っている。次は大野亀、海に突き出た巨大な一枚岩にトビシマカンゾウが咲き誇る。大野亀の三角点を目指すグループと海沿いを歩くグループに分かれたが、海沿いの遊歩道はすぐUターンして駐車場へ戻ってしまった。二ツ亀のホテルで合流して食事、次の目的地の金山へ向かう。相川に復元された奉行所で金の精錬方法を解説してもらい、鉱山跡へ。手掘りの薄暗い採掘鉱には当時の様子を再現する人形が多数置かれ、厳しい環境ながら最新の技術をもって金を採掘していたことがわかる。宿泊したホテルで、夜佐渡おけさを踊ってくれた。

5月25日
 今日も島を左回りに巡り西端近くにある点名「鶴巣」一等三角点を目指す。県道端の草ヤブをあちこち探索の末、以前来たことのある名人によって発見された。これで今回の予定はすべて終了し、小木港で高速フェリーを待つ間最後のお土産を買いこむ。1時間半で直江津港へ渡り、関東組と別れて高速道路を岐阜へ。予定より少し早く無事到着した。最高の天気に恵まれ山も観光も実り多い佐渡の旅でした。                                                                                    (記録;久野)

2015年5月23日 佐渡島金北山登山口の白雲台(標高900m)で参加者
15.5.23 金北山(1172m)にて縦走組

15.5.23
残雪を下る
縦走路に残る雪渓
15.5.23
 咲き乱れるシラネアオイ
前方のピークより右に
折れて後2時間
1172mの頂上には
自衛隊のレーダーが立ち並ぶ
縦走路にある
新緑のブナ原生林
カタクリ一輪

第十三回離島シリーズ(石垣島〜与那国島)

平成28年3月11日(金)〜 14日
一日目3月11日(金) 曇り時々雨 気温18度〜15度
名古屋空港10.50発::石垣空港13.50着〜17.30発::与那国島空港18.05着
一アイランドホテル与那国18.30 泊まり*石垣空港にて東京のみなさん合流
 
二日目3月12日(土) 曇り 気温21度〜15度
ホテル出発まで周辺の散策―ホテル10.00=島内観光(観光バス)/島内最高峰
宇良部岳(231m)や久部良岳(195m)など=与那国島空港発18.351:石垣空港着
19。10〜 レンタカす手続き=ホテルグランピュー石垣19.30頃 泊まり

 
与那国は20人乗りのマイクロバスで島内1周する。バスのドライバーは
与那国島の事は何でも知っておられ各地の名所、旧跡を楽しく案内していただいた。
又歌がうまく与那国小唄や民謡を歌い最後は蛍の光で空港へ。
与那国は現在自衛隊の基地を造成中で600人の方が工事に来ており、島内のホテル
民宿などは満席との事。

三日目3月13日(日) 曇り 気温21度〜15度
ホテル8.30=石垣空港/レンタカーにて於茂登岳登山口10.00-於茂豊岳
(525.5m)11.30〜 12.00-登山口13.30=島内観光=ホテル着 17.00頃 泊ま
*島内をレンタカーにて分乗し島内周遊

 
本日のメーンの於茂登岳へ出発、亜熱帯特有の樹木の中に一部コンクリートなどで
補強した階段や整備がしてあり登りやすかった。この日は家族連れや生物調査など
我々以外に10名程が登った。ガスの為視界は殆ど望めなかったがったが、時折雲間から
海岸線や街並みなどが見えた。頂上には大きなアンテナが立っており三等三角点もタッチ
できた。
登山口に下って持参した弁当で食事。続いて石垣のマッターホルンと言われる野底マーペ
(225m)に向かい林道からの赤土のぬかるんだ荒道をフイックスのロープや木の枝につか
まり30分程かけて登った。展望は今一だったが海岸線が綺麗だった。
 アクシデントは1台のレンタカーのキーを車に閉じ込めてしまい合鍵が来るまで1時間半
待ちぼうけをした。(幸い費用は発生せず)

四日目3月14日(月) 曇り 気温21度〜17度
ホテル8.30=島内観光=レンタカー返却1&30〜 石垣空港発14:25::名古屋空
港着16:40 ‐L石垣空港にて東京のみなさんとお別」
*レンタカーにてフライトの時間まで島内周遊

 ホテルの近くに有る公設市場に行き其々名物の蒲鉾や海藻などお土産にした。
石垣島には名所や記念館などが沢山あるが有名な川平湾を見に行く。

参加者:14名
*消えゆく方言(文化庁が指定する全国人方書の二部)
「いらつしゃい」の方言  与那国語¨・クマンキワーリー
… 富古語・・・ンミャーチノtE山語¨・オリータボーリ

与那国の日本最西端の地にて(台湾まで111km)本日は曇のため台湾は見えず
島の彼方此方で見かけた与那国馬
与那国の名所・立神岩
与那国・宇良部岳(231m)
川平湾から見た野底マーペ(マッターホルンの様に見える)
川平湾の観光船
与那国を案内頂いたバス アイランドホテル与那国にて
於茂登岳の登山道にあったマンリョウ
与那国の海岸線で見たアザミ