平成23年度支部総会
        及び懇親山行「毘沙門岳
1,385.5m2等」

 日時;平成23年4月23日 3時〜
 場所;郡上市石徹白「カルヴィラいとしろ」


 総会に先立ち日本山岳会監修の「マナスルに登る」DVD映画を1時間半観賞する。
総会は支部長挨拶・本部総会は東日本大震災の直後で開会が危ぶまれたが開催された。
特に今回は公益法人化に向けて賛否が取られ70%の賛成で決まった。など挨拶が有り
支部40周年も1年後に控え80歳を迎えるので来年は支部長を代わって貰いたい・・・
 議案は6号議案まで無事審議され最後の6号議案は県連加盟の賛否が無記名投票で
行われ、過半数で加盟する事に決定した。加盟の詳細については理事会で決める。
その後恒例の懇親会、持ち寄った美味しいお酒で堪能するまで楽しんだ。
 懇親山行は31名の参加で一部は石徹白スキー場より挑戦した
8時15分檜峠をスタート、登山口8時35分→暫く杉林の中を登りナダラカナ林を赤標識に
沿って1時間ほど登り稜線に出る。9時40分スキー場の頭に到達、セッピの張り出した所
と一部夏道が出ている所を進み、10時40分頂上へ、頂上の三角点と標識は雪より出て
いたが、セッピ状になった雪原は50人は裕に休める広場だ、朝の内は快晴かと思う位い
良かったが、次第にクラウデーになり頂上からの展望は今一で有った。チャレンジコースの
5人は調子よく一行が到着する1時間前に頂上に着いた(スタートが早かった分)
頂上で昼食の予定であったが風が出て寒く、午前の11時前なのでスキー場まで下って
食事をとろうと一斉に下山し、リフトの終点辺りで食事した。 昼食後はスキー場の横を通し
てもらい13時檜峠で解散した。(以下記録報告)

春期懇親山行
  毘 沙 門 岳1385.5m 二等三角点)
(一般コース)
 支部総会の翌朝、予報通り天気は回復。チャレンジコースを行く5名を送り出した1時間後
に出発する。桧峠に車をおき、スキー場への舗装道路を歩く。どうも、スキー場と登山者は
相性が悪く、道路は車の乗り入れが禁止されている。

 スキー場手前から左手の林道に入り、尾根を回り込んだ所が登山口。標識はあるが、北斜面
の杉林で雪がびっしりあり、ルートは全然分からない。急斜面を適当に登っていくが、皆かな
り苦労していた。その先の平坦な杉林の雪原を歩いている時に今峰君から電話が入り、集合場
所の県境ピークに到着したとのこと。我々はまだ1時間はたっぷりかかるので、先に行ってく
れと伝える。

 雪原を南に行くと、屋根が切れて谷を隔てた正面に毘沙門岳がそびえている。そこで右折し
尾根に沿って暫く行くと、スキー場上部のリフト降り場になる。その先の尾根筋にはしっかり
した夏道があり、日当たりが良いのか雪が少なく半分以上は顔を出している。皆さん快調に歩
を進める。陽は高曇りで、実に快適な登山日和である。

 この山は平成6年の総会の後でも登っている。その時の夏道はなく、頂上手前の200mの急
斜面の登りにかなり苦労した覚えがあるが、今回は全然雪がなく夏道を一歩一歩登るだけである。

 そして頂上。先発組は1時間以上待っていたといって、集合写真を撮ると早々に帰っていった。
我々は周囲の景色を楽しんだりしているが、いかんせん時間が早すぎる。スキー場のリフト降り
場で昼食ということにして、三々五々頂上を後にする。

 リフト降り場の広場でゆっくり食事した後、スキー場の斜面を或いは真面目にスキー場を外し
て沢沿いの雪原をフキノトウを摘みながら下っていった。
       [堀 義博 記]
[日 時] 平成23年4月23日(土)、24日(日)            
[場 所] 支部総会;岐阜県郡上市白鳥町石徹白 「カルヴィラいとしろ」 
      懇親山行;岐阜県郡上市白鳥町千田野、福井県大野市下半原 境  

[参加者]31名
[タイム] カルヴィラいとしろ7:55=桧峠8:058:15―登山口8:35―スキー場上部
   9:40
毘沙門岳10:4011:05―スキー場上部11:4512:20―桧峠12:55(解散)

[地 図] 1/20万;岐阜   1/5万;白鳥   1/2.5万;石徹白


(チャレンジコース)

 今年の春は兎に角遅い。タラの芽やコシアブラなどの時季と吹聴し案内を出したが、全くの
期待外れとなり、残雪のしっかりとした山行となった。

 我々は、石徹白下在所から桧峠へ続く道を5分ほど戻った、右側の沢に架かる一本目の橋を
渡ったところの土場に車を置き、林道を毘沙門岳目指して進むことになる。林道には最初から
雪がしっかりとあり、「かってこ(次ページ参照)」になっているので楽に歩ける。

 林道はかなり奥までアスファルト舗装されていることが、ところどころ雪の溶け地面から散
見できる。途中から林道は沢伝いになり、途切れたところで右の尾根に取り付くことに決める。
このまま沢詰めをしようかと云う意見もあったのだが、リーダーである私の個人的趣味から、
ここで尾根に取り付くことに決める。

 取り付き始めは低木や杉が雪から出ており歩き難かったが、それも束の間、10分程登るだけ
で尾根上に出る。毘沙門岳へと導くであろうこの尾根は、間伐された杉の植林が右斜面に展開
しており、そのおかげで下刈りがされていて快調に進むことができる。日当たりのよいところ
は雪が無いし、雪のある所でも「かってこ」歩きができる。

 植林地帯を過ぎると二次林帯になるが、笹や低木はすっかり雪の下にあり歩きやすい。
なるほど1000m越えた標高だけはあり、ここでも快調に歩を進める。そして、石徹白スキー場
(イトシロシャーロットタウン)からきている県境尾根の出会いで一休みする。ここからは、
正面に毘沙門岳を拝むことができる。春とは言え曇り空の雪上はやはり寒いので、10分程の休
憩で先を急ぐ。計画では、桧峠から続く尾根道を進んでくる一団と
笹の中で「ヤア」と出会わなければならぬからである。

 しかし、夏道一般登山道との出会いポイントに辿り着いてみたものの、人の気配がない。
ちょっと待ってみるのだが、目の前に見える尾根上にも人の気配がない。今峰さんが堀
さんに電話したところ、まだまだ手前だということだった。「まあいいや、頂上で会え
ばよしとしよう」ということで、我々は先に進むことにする。その先の心配した急斜面
には雪が全く無く、アイゼン・かんじきを使うこともなく頂上に到達する。

 一足先に昼飯を食べながら、別パーティを待つ。しかし、来るであろう尾根上には人
の姿が見えず、「まあ、先に降りよう。1時間近くは待ったことだし、どこかで出会う
だろう」ということにして先に下山を始める。その途端何やら人の気配があり、よく見る
と、すぐそこに同胞が来ている。「ああ、待った甲斐があったなあ」とつぶきながら頂上
に戻り、再会を喜ぶことになる。

 全員が到着し記念撮影を終えたところで、手持ち無沙汰となった我々は下山を開始する。
下山は快調に尾根を下る。杉の山腹を下り出すと、すぐに、同胞のパーティが遅れてきた
わけが理解できた。広い斜面はどこでも歩きやすい反面、足跡を失う。それでも、どこを
降りても林道に突き当たり、予定ルートに出れることは分かっていたので、どんどん降り
ていく。なんとなく見覚えのある山腹の小さい沢に出会い、辿っていくと、どんぴしゃり
予定の下山口(林道の夏山登山口)となる。後は林道を進み、舗装された白鳥高原スキー
場の道路をいくと、桧峠に着くことになり、峠で解散する。      [鈴木寛人 記]

[注]郡上では、春の雪が良く締まり「かんじき」を使わなくとも歩ける雪の状態を「かっ
てこ」とか「かってこわたり」とか「かってこあるき」とか言っている。なお現在、桧峠
から夏山登山口林道に取り付く舗装道路は、白鳥高原スキ―場によって進入禁止となって
いるので、近々舗装道路横の木や笹を切り払い、登山口林道までの道をつける予定がある
らしい。

[タイム] カルヴィラいとしろ7:00=林道車止め7:207:30―尾根取り付き8:25―県境尾 
     根8:509:00―出会いポイント9:20―毘沙門岳9:4510:50―桧峠12:00(解散)

[参加者]5名                                        写真提供;中島 

今西錦司賞に感激の白木さん 懇親会で山の歌など合唱指揮は純江先生
4月24日 毘沙門岳(1,385.5m)で記念写真
スキー場下の林道を少し下り夏道の登山道を登る 登山口より1時間程で視界が開け毘沙門岳が見えてくる
此処より少し下って頂上へ中央のクマザサ帯に夏道 あと少しで頂上です