2011年度権現の森林づくり記録

第20回(通算147)  平成23年12月4日(日)

       天気 曇り時々雨 気温(午後0時)5℃  記録者 藤井法道

参加者 
JAC:藤井法道・中島真一・白木貞一・神山敬三・岡田清美・浅野勝義・竹中佳    美・河合剛・     一般:1名  合計 9名
 

作業内容
  ここは岐阜県と云っても山地は北陸のような所、薄日が差すかと思うと時折雪 雲乗って小雨のぱらつく特有の天気になった。

 定時の7時半に道の駅を出発し、まず林道登山口の水場や指標板・幟などの撤去を行う。この辺りは所によって一メートル以上の積雪が有るので雪崩などのよって流されないよう周到に保護した。

その後、植栽地に移って道具小屋の整理を行う。小屋はシートや波トタンなどで覆っては有るが湿気の多さは避けがたく、また姫ネズミなどの絶好のねぐら?になっているようで想定外の荒廃に驚かされた。その他、トイレの撤収などを行い、一年の締めくくりを完了した。

そして、Nさん夫妻が用意してくださった現地調達のナメコによるナメコ汁を賞味させてもらった。寒さの中この上ない至福の一時、歓談に花が咲いた。

備考
  43日に第一回を開始以来、今日までの20(内一回は雨天中止)の作業を行い 延べで240名余りの参加者が有った。

中でも514日に行った第6回の植樹祭ではヤマザクラ・ヤマモミジ・ミズナラなど354本の植樹を行った。今年は初めて自家栽培のミズナラ100本余りを植樹した。
 平成18年以来、合計1674本の植樹を行い、おおむね70%余りが活着している。

 昨年、一昨年とウサギなどの小動物による食害が多くみられたが、今年はドングリやブナなどの豊作の影響によるものか、ほとんど見られなかった。

 しかし、これまであまり見かけなかったシカやイノシシ・サルなどを多く見るようになり、これによる食害が主にミズナラなどに見られた。

事務局だより

 平成24年度の第七回作業は雪解けの4月初旬より始めます。

 植樹祭は5月中頃行う予定です。

 来年はアプローチの林道がさらに延びて植栽地までの距離が短くなる予定です。

 今年も一年ご協力をいただき誠に有難う御座いました。
                                     

12月4日 参加者9名
12月4日 横山ダム方面 12月4日 なめこ汁準備
12月4日 冬に向け小屋も綺麗に整備した

第19回 (通算146) 平成23年11月27日

       天気 晴れ 気温(午後0時)10℃    記録者 久野菊子

参加者 
  JAC:藤井法道、神山敬三、浅野勝義、白木貞次、白木しづゑ、岡田清美
   藤田純江、中島眞一、竹中佳美、平野友重、久野菊子    合計 11名

作業内容
 少し紅葉の名残を惜しみつつ崩落地点の手前から歩き出すと雲海がいつもより濃く広く矢中谷を埋め、その彼方にまだらに雪化粧した能郷白山、さらに登ると青空に純白の加賀の白山が遠望できた。登山口で200個ほどのドングリをポットに植えて網をかぶせる。9:20に現地到着。植栽地下部はうっすらと雪化粧、上部は5センチほどの積雪だった。植栽地とヌタ場の中間、アンパンマンのオブジェ付近で枯木の伐倒やその整理、下草刈り、登山道両脇の枝の整備、のぼりの撤去を行った。
1:50に今年の最後となる作業を終了、3:00に道の駅で解散した。

備考
 大ブナ(ブナ爺)の日当たりが良くなったせいか、あるいは勢いの衰退の始まりなのかヤドリギが増えており心配だ。何年振りかで登山道にはブナの実やドングリがいっぱい散らばっていた。また雪の中にツルシキミの赤い実が鮮やかについていた。木々の葉が落ちて見通しがよくなって眼下の横山ダムとその彼方の横山岳までがきれいに見えた。また今日もナメコが獲れた

事務局便り
 124日の作業は今年度の最終回になります。
 作業は行いませんが、道具小屋の整理・トイレや水場の撤収などを行います。
 また、昼食をはさんで今年度の反省と次年度に向けての新たな計画などについて 歓談いたします。

11月27日 参加者 浅野さんは途中で下山  
11月27日 白山遠望 11月27日 能郷白山
11月27日 種まきして金網で被覆 11月27日 林道から見た雲海
 11月27日 種まき 11月27日作業
11月27日 アンパンマンにお化粧 11月27日 うっすら雪の積もった権現の森林

18(通算145) 平成231113()
       天候曇り 気温11(正午現在)
     記録者 藤井法道

参加者 5  
       藤井法・神山敬・浅野勝・河合剛・竹中佳

作業内容

 平野部は好天のようだったが、山岳部は予報に反し終日今にも雨になりそうな肌寒い天候だった。今日の作業は先ず揖北林道登山口でミズナラやコナラなどのドングリ、ブナなどの種蒔きを用意したポットに行った。これまでの二回と合わせ750ポットを林道脇に並べたが、来春にはこれらのすべてに芽吹きが見られると思うと今から胸躍る気持ちになる。

10時頃には植栽地に入り、上部の枯れ木の伐倒やその整理を行った。また、先週の登山の折、登山道へ倒れかけていた倒木の撤去を行うなどして午後二時下山した。

備考

 林道部分の紅葉はちょうど見頃だったが、植栽地ではカエデやコシアブラなどに少し残っていた。

林道の延長工事が引き続き行われていたが、通行に支障は無かった。

事務局便り

次回作業は1127()、道の駅集合7時半です。
124日は小屋仕舞いです。植栽地における作業としては今年度最後となります。
作業内容は枯木の整理などが中心になります。
軽作業の出来る服装で気軽にお出かけ下さい。

11月13日 参加者
11月13日 藤波から登って来た登山者と

17(通算144) 平成23113() 天候晴れ 気温16(午前9)                          記録者 藤井法道

参加者 13
 藤井法・中島真・白木貞・岡田清・神山敬・久野菊・長屋桂・杉山美・林靖子・平野・その他一般参加者3

作業内容
 今日は念願の権現から花房山縦走が実現するとあって、道の駅には集合時間の7時に13名の参加者が顔を揃えた。

さっそく今日のコースや段取りを説明の後、下山口になる鶴見お城の花房登山口へ車をデポし二班に分けて出発、そして権現揖北林道終点の車止めで再集結し予定より30分遅い、8時半に登山を開始した。

権現山山頂に10時前に到着。やや靄がかかり伊勢湾や北アルプスまでの展望は無かったが、これから行こうとする花房へのルートや奥美濃の山々が手に取るように眺めることが出来た。山頂で記念写真を撮り、1010分に花房に向け出発。ここから花房の手前までは一昨年小津集落の有志が泊まり込みで開発したというルートで、それまでは残雪期のみに可能だった縦走が、これにより一年中可能になった。灌木と熊笹の生い茂る切り開きには想像できない苦労が有ったものと思われる。

権現山頂からいったん大きく下り先ずは1068mポイントを目指す。その次のコブで一休みの後、進路をそれまでの東から90度北に向きを変える。しばらく行くと東側の小津集落・高地谷から延びるルート分岐に差し掛かる。(地図上ではこの辺りから北西に下れば揖北林道上部の舗装部分に最短で下ることが出来、いつかはここに登山が出来るエスケープルートが出来ればと思う)

権現から三つ目のコブを越え標高約900mの最低鞍部へ、そして最も勾配の有る1096mポイントまでの登り。すでに12時を過ぎて遅い昼食とした。あと山頂まではわずかな距離。気持ちの良い風の通り抜ける広葉樹の稜線を30分足らずで1189.5mの花房山山頂に着いた。

山頂ではまず徳山ダムとその奥に広がるダム湖が目に飛び込んでくる。右手に奥美濃の盟主能郷白山、左手に若丸山・冠山等々、360度の展望はそれまでの疲れも一気に吹き飛ぶ思いであった。記念写真に納まった後、標高差約1000mという長く険しい尾根を下ることになる。

標高1000m付近から下の紅葉は素晴らしく、カエデの赤、シロモジやタカノツメ・コシアブラなどの黄など、今回もう一つの楽しみであった紅葉も十分堪能できた。

登山開始して約七時間余り後に、花房登山口へ全員トラブルも無く元気に下山できた。

全行程約七キロ、累積標高差約1000メートル。権現から花房のルートはナタを振るような箇所も無く、総じて良好な登山道であった。但し、アップダウンが多く、行程も長いのでそれなりの準備が必要なルートである。

【行程】道の駅ふじはし7.15=揖北林道車止め8.30−揖北林道登山口8.50−植栽地9.05−権現山1157.8m山頂9.5510.101068m地点10.45−モレ谷分岐11.20−1096m地点12.1012.40−花房山1089.5m山頂13.0513.20706m地点―花房山鶴見登山口15.40=道の駅ふじはし16.3015.15(権現藤波谷登山口〜揖北林道登山口の標準所要時間130)

備考
 今回は登山道の巡回整備を兼ね、権現の森林づくりの一環として開催した。

植栽地内でイノシシによる掘り起こしが今までになく多くみられた。権現の上部登では倒木が有り登山道を塞いでいた。

山頂手前の急登部分に階段の整備を痛感した。

事務局便り
次回1113日の第十八回作業は道の駅定時の7時半集合で行います。

作業は植栽地上部の枯れ木の討伐と整理、遊歩道の整備などを行う予定です。

11月3日 権現頂上で参加者
11月3日 花房山頂上で参加者
11月3日 権現より花房を望む 11月3日 花房より権現を望む
11月3日 1000m付近の紅葉 11月3日 950m付近の休憩
11月3日 花房の尾根で檜のウロにイワウチワ 11月3日 16時全員無事下山

15(通算142) 平成231016() 
           天候晴れ 気温19(午後0)

                         記録者 藤井法道

参加者 5
         藤井法・中島真・神山敬・浅野勝・河合剛

作業内容
 昨日までの大雨があがり気持ちの良い天気になった。林道の防壁工事や林道の延長工事現場をやり過ごし八時頃車止めに着く。
先週に引き続き種蒔き用園芸土を背負子で登山口までボッカする。朝一、重い荷物になって悪いと思うが来年には工事中の林道が更に伸びていくことを念じて無理を言う。

 さっそく揖北林道登山口で先週採集したブナの種をポットに蒔く。今回の100個余りと先週の400個を登山者などの邪魔にならない道路の片隅にケースに入れて並べる。ネズミなどの食害や一bを超す積雪から防ぐため金網でポットを囲い込んだ。これが23年後には植樹祭での植栽地への植え付けに活用出来るものと思う。
10時頃植栽地に移動し植栽地上部の階段の整備や枯木の伐倒・整理などを行う。
また、登山道脇の展望所の一角にミズナラやヒノキ(熊はぎで枯死したようだ)
の枯れ木を使って熊やアンパンマンなどのオブジェを作り立て掛けた。

午後二時頃作業を終わり下山した。

備考
 ミズナラやブナなどの黄色、カエデの赤色など紅葉が少し始まっています。
ヌタ場の奥の登山道に熊の足跡を確認した。(推定50kg今朝方まで雨が降っていたので雨上がり後我々が行く10時頃までの間に通ったと思われる)

近年イノシシやサル・シカなどの動物を多く見かけるようになったが、木の実など餌の不足が原因か。
今年初めてナメコの恩恵に会い賞味できた。

事務局便り

次回1030日第十六回の作業は権現から花房を縦走します。
道の駅7時集合。車を一部下山口の鶴見のお城へ廻し、権現の揖北林道登山口より登ります。

登山口8.00−植栽地―権現山10.0010.30−花房山13.0013.30−鶴見(藤橋城)15.30 =道の駅16.30 の予定です。
装備:雨具・昼食・飲水・非常食・手持ちの方はナタ・ノコギリ
*権現〜花房の間は少し藪になっていると思われる
*ブナやミズナラ・カエデなど広葉樹の見事な紅葉とスカイラインが待っている
*雨天の場合は次週へ順延

11年10月16日 参加者
11,10,16権現森の上部にクマとアンパンマン 11.1016林道終点にナラとブナの種を撒く
11.10.16 10時頃クマの足跡 通過後5時間以内

第14回(通算141)  平成23年10月9日(日)

天気  晴れ  気温(午後0時)18℃         記録者 久野菊子

参加者
JAC:藤井法道、神山敬三、浅野勝義、河合剛、久野菊子    合計 5名

作業内容
 晴天を約束する朝霧に包まれながら林道を上がった。崩落地点手前で下車すると雲海が谷を埋め山の最上部は少し色づきかけている。近くのイヌブナの実を高バサミで採取した後、苗用土の袋と鉄筋を登山口までボッカする。ガードレール脇の地面をならしてドングリとイヌブナの実を300近いポットに植え付けて並べた。3年後に植林用の苗に育ってくれることを願う。現地には1130分到着し、腹ごしらえの後小屋より上部の枯れたミズナラの伐倒と鉄筋を使って崩れた階段の補修をする。2時に作業を終了、315分に道の駅で解散した。

備考
 2本の大ブナにはあまり実がなかったが、植林地のブナにはよく実がついていた。登山口でシカの鳴き声が聞こえ現地ではイノシシが地面を掘った跡があった。帰りにはカモシカやサルを見た。秋をむかへ動物たちの動きが活発化しているのかもしれないが近年植林した幼い苗木を食害するこれら動物を頻繁に見かけるようになって心配だ。ビオトープではトンボが産卵していた。林道にはミズヒキ、ネジバナ、ノギクが鮮やかに咲いていた。

 絶滅危惧種に指定されている貴重な某自生地が先日の台風による豪雨で一部崩落しているようで、次回には保護作業を行うことにする。

事務局便り

  次回第15回の作業は16日で集合場所時間など通常通りです。
 作業は登山口で今回やり残したブナの実の種蒔き作業と植栽地上部で今回伐倒した枯木の整理などを行います。

 1030日の第十六回作業は新たに完成した登山道を辿り権現〜花房を縦走します。登山口は揖北林道、下山は鶴見の藤橋城への周遊コースで78時間の予定。ブナやミズナラ・カエデなどの紅葉が最も良い時期になると思います。集合時間は道の駅7時。ご自由に参加くださって結構ですが、一般の方は事前にご連絡ください。

11.10.9 ブナの実を採取する 11.10..9 採取したイヌブナの実
11.10.9 採取したドングリとブナの実を播種した 11.10.9 参加者

第13回  平成23年9月25日

天気  晴れ      気温(午後0時)14℃     記録者 久野菊子

参加者 
JAC:藤井法道、神山敬三、岡田清美、浅野勝義、長屋桂子、河合剛、藤田純江 、竹中佳美、久野菊子     一般:2名  合計 11名

作業内容
気持ち良い秋晴れに恵まれ朝方は少し寒さをおぼえるほどになった。台風12号による大雨で林道は何カ所か崩れた跡があり、普段水量の少ない沢も豪快な滝となって水しぶきをあげていた。崩落点の少し手前に駐車し、現地には9時に到着。ここ3回継続している植栽樹の位置にピンクのリボンをつけた竹竿をたて、補植が必要な場所には緑テープの竹を差し込む。5年にわたって植えた1300本におよぶ苗木をすべて見回るのは時間のかかる作業だったがようやく終了し、この部分では冬越しが出来た。また、シロヤシオの萌芽が刈り払われないよう2カ所をピンクのテープで囲み保護のための目印とした。オイスカさんの記念植樹の支柱がもろくなっていたので1メートルを超す積雪にも耐えるように新たなものに取り替えた。この日はその道のプロであるkさんに来てもらったのでチエンソーや草刈り機のメンテナンスをお願いした。揖北林道の登山口に「森林づくりコンセプト」の新たな看板を設置した。
 13時50分作業を終了。15時に道の駅で解散した。気持ちの良い作業日和だった。

備考
 リョウブの花が咲き残り、ツルシキミの実が赤く色づきかけていた。ナメコも少し収穫できた。希少植物の近くの沢が大雨で荒れているとの報告があり、確認が必要かもしれない。登山者は2パーティ、十数人が通った。
 揖北林道の新たな延長工事が始まっていたお蔭で林道を車で上がることが出来た 林道の崩落地点の工事は来春になるようだ。

事務局だより
 次回の第十四回作業は109()です。7時半道の駅集合。一般の方などお誘い合わせて参加ください。
 作業予定は揖北林道登山口に育苗地を作り、300個余りのドングリをポットに植え込みます。

 その後、植栽地では下刈りや植栽木の保護、一部枯木の伐採整理、遊歩道階段の整備などを行います。

第12回は台風襲来のため中止しました

11(通算139)平成2387日 天候晴れ 気温30(午後0)
                            記録者 藤井法道

参加者   4     藤井法・岡田清・神山敬・長屋

作業内容

 僅かな油断で、登山口で転倒しこの日の調子がくるってしまった。
しかし怪我の無かったことが幸い、予定通り作業を行うことが出来た。

暑くなる9時前には植栽地へ到着。これまで植栽した木の周りにはびこった雑草の
刈り取りや赤いテープで目印を付ける作業を中心に行った。おおむね三分の一ほどを終了したので、次回には全て付け終ることが出来ると思う。

また、チエンソーで枯木の撤去・樹名札の取付・植栽地内の一部階段の整備なども行った。

午後になって稲妻が近くなり二時前に下山した。

備考

植栽地で気温が30度になるようなことはこれまでも無かったが、この日の暑さは風の無いことも有って異常な暑さを記録した。

植栽地内でラン科のホソバノキソチドリを初めて見つけた。茎は高さ2040センチ、葉は下部の一枚が大きく狭い楕円形で茎の先に黄緑色の小さな花を多数付けていた。また、絶滅危惧種になっているその他のランの植生に大きな変化は無く安心した。

リョウブの花が満開、蝉しぐれに交じって揖斐川町の花火の音や雷鳴が聞こえた。

事務局便り
 去る4日付で()オイスカ大垣支局様より20万円という多額な支援金を頂いた。
6日に早田支部長共々、山口事務局長様宅へ改めてご挨拶に伺った。

次回の作業は94()です。
この日の作業も今回同様、植栽木の保護養生を中心に行います。

連絡先09054547069 E-ml qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp  藤井


10(通算138) 平成23717() 
     天候晴れ 気温28(午後0)       記録者 藤井法道

参加者 4 藤井法・岡田清・久野菊・長屋桂

作業内容
 三連休の始まりで集合場所の道の駅は朝から賑わしく、これから作業に出ようとする我々には少しプレッシャーだが、気を取り直して定時に出発した。

先日完成した真新しい林道を乗り入れ、終点に保管しておいた約400本の苗木の養生をすることから始めた。ポットケースに入れたままではポットの下に空いた穴から地中に苗木の根っこが直接根付いてしまうので、ビニールシートを張って、その上にポットを並べ、また土の少ないポットには土を補充、一つのポットから何本もの苗木の顔を出しているものを分けて植えるなどした。

昨年秋に蒔いたミズナラやナンキンハゼが見事に成長しており、来年度の植樹祭には早速活用できそうで嬉しい。森林づくり活動の中で最も予算を要する苗木が自前で賄えるようになればこれ以上の事は無いと思う。

その後、植栽地に移り、歩道の草刈りとこれまでに植えた苗木のマーキングや周りにはびこった雑木の刈り取り作業など二班に分かれて行った。午後二時の作業終了までに歩道の草刈りは終わったが、苗木の養生作業はこれまでに植樹した1670本の半数位を終わった。

備考
 ビオトープに無数に泳いでいたヒキガエルのオタマジャクシはすっかり巣立ちしていた。その後には無数のミズスマシの泳ぐ姿が有った。

また、カブトムシや多くの虫たちを呼び込もうとして拵えたもう一つのビオトープは植樹祭の際、Tさんが持ち込んでくれた大鋸屑に新たな芽吹きが有り順調に土に還っているようで新たな観察を始めようと思う。

林道終点から延長工事に伴う新たな測量が始まっているが、間もなく次年度の延長の距離が決まり入札が行われる。早ければ年内にも工事が始まると思われる。

事務局便り

次回87日の作業は暑い時でもあり、今回同様にこれまでに植えた植栽樹の養生を中心に行います。

暑い中ですが、ここでは気温が30度になるようなことはまずありません。

揖斐川から吹き上げるそよ風を受け、木陰での作業に汗を流しにおいで下さい。

第9回(通算137) 平成23年7月3日

          天気    気温(午後0時)26℃   記録者 久野菊子

参加者 JAC
   :藤井法道、中島眞一、神山敬三、岡田清美、浅野勝義、久野菊子 6名

作業内容
 崩落地点まで車で入れたおかげで植栽地へは50分で着いた。本当に楽になってうれしい。8時45分より作業開始。小ブナの周りにトラロープを張って養生保護し、植栽地入口の枯れたミズナラの大木を何本か伐倒。切り分けた重い幹を集めて1か所に立て懸ける(秋にはここからナメコが多く出ることを期待して)のには力を要し、蒸し暑さの中汗が吹き出る。道具小屋の補修も行い、入口の扉や屋根を直した。植栽樹の周りに伸びた小枝などを刈り取り目印にピンクのテープを巻くなどした。植栽した中にクリの木で成長のよいものが何本もあり、この森の一員になってくれそうで頼もしい思いがする。林道にある水タンクへの導水管を直し、登山者の貴重な水場として水が溜まるようにした。
13時45分作業終了。30分で車へ戻り道の駅で解散した。

備考
 林道にはガクアジサイとコアジサイが咲き、植栽地にはツルアジサイの白い花が枯木に巻きついて彩りを添えていた。小屋の横に咲いていた1本のササユリは花が終っていたが微かに臭いをかぐ事が出来た。来年も咲いて呉れると良いなー。オタマジャクシは1センチほどの小さな蛙になってまだ尾をつけながら黒い塊になって泳いていた。ホトトギスのほか美しい声の鳥やセミが何種類も鳴いて森はにぎやかだった。崩落地手前に設置した苗床ではドングリが立派な苗に成長していた。2年来ネズミに食い荒らされながら試行錯誤して今年は金網で覆ったのが成功につながったようだ。

事務局便り
 次回717日の作業は暑い時期でもあり、これまでのような体力のいる作業は避け植栽樹の養生や遊歩道の整備などを行う予定です。

揖北林道未開通部分の測量調査が最近行われたが、延長工事は9月頃以降に始まる予定とのこと。その延長距離については予算の都合も有り、現時点では明らかでない。たとえ一メートルでも延びれば車でのアプローチが容易になり作業効率も上がるので嬉しいのだが。


第八回(通算135回) 平成23626日(日)天候曇り 気温22度(午後0時)
                              記録者 藤井法道

参加者4  藤井法・岡田清・浅野勝・長屋桂

作業内容
 早朝の大雨、作業が出来るか梅雨特有の最も悩ましい天候だったが、その後降られることも無く強行して良かったと思う。4月から行なわれていた林道の延長工事の今年度分は先週で終了し崩落地点まで乗り入れが出来るようになった。この地で植栽を始めた頃のことを思うとまるで夢のようである。家で拵えたチエンソーアートのレリーフ数個を車止めに設置した。本来登山道脇に目印として置くつもりだが、運ぶには自重が重く、さらに林道の延長を待つことにする。

その後、植栽地に移り植えつけた苗木周辺の手入れや、カシナガの食害で枯れたミズナラの大木の伐倒などを行なう。倒して小さく刻んだミズナラはナメコが再生できるよう立てかけるなどして秋の訪れを楽しみにするようにした。枯木といえども可なりの重量が有りきつい作業になってしまいご苦労様でした。午後二時頃作業を終了し下山した。

備考
 ブナの苗木などに少しの食害(うさぎ)が見られたが、総じて順調な活着が認められた。植栽地ではハナミズキ・ツルアジサイ・ヤマアジサイ・エゴノキなどが満開だった。道具小屋・休憩地の脇に一本のササユリが大きな蕾をつけた。

またホトトギスやキツツキなどの鳴き声も聞こえた。

事務局便り
 次回73日は今回同様、枯木の伐倒や苗木の保護、登山道脇のブナの大木をフェンスで囲う作業などを行う予定です。

なお、前日の2日には夜叉が池の山開きが午前9時より、神事などを行い登山道のパトロールを行ないますので、昼食など持参の上参加下さい。此方は雨天決行です。


車止めに枯れ木で作ったレリーフを仮置きする 6月26日の 参加者
権現の森林広場にササユリ一本大切にネ 水を吸い込んで重い枯れ木の整理

7(通算134)平成2365 天候曇り 気温20(午後0)
                            記録者 藤井法道 

参加者 6名
 JAC:藤井法・中島真・浅野勝・岡田清・河合剛・高橋玲
 一般:登高会の皆さん・岐阜大学学生さんなど8名  合わせて14

作業内容
 514日の第六回植樹祭を終わって初めての作業日。岐阜支部の山行行事と重なったことも有って参加者を心配した。しかし岐阜市民登山の下見ということで登高会の皆さんが岐阜大学の学生さんを引き連れ参加くださり、そんな心配も吹っ飛び有意義な一日になった。有難う御座いました。

先ず先日植え残した苗木70本余りと植栽地に拵える作業台の材料などを手分けしてボッカ、途中のブナ爺ではNさん趣向の「ブナへの安全祈願」を行った。植生についての解説も中々堂に入っていました。ブナにお神酒をささげ、若い学生さんなどとしばし歓談。その後、植栽地に移動し、さっそく手分けして苗木の植え付けや作業台の設置を行った。

作業台は1000×1500位の大きさで3枚作った。休憩時の食台や応急時の場所など多目的に使用できる。

なお、先日の植樹祭の後、しばらく雨が無かったため苗木の活着を心配したが、いずれも順調で、動物による食害なども無かった。

林道の登山口に掲示板を拵えた。登山者が日ごとに多くなっており、いろいろな告知板として利用していくつもりである。

備考
 先日の植樹祭ではIさんからミズナラ100本などの立派な苗木に提供を受けた。有難う御座いました。権現の森林でゆっくり観察してゆきたいと思っています。植栽地ではホウキやサラサドウダンなどの花が見頃だった。現在進行中の林道延長工事は6月末が工期で間もなく完成の運びです。

事務局便り
 次回の作業は626日です。この日は作業内容を都合で変更し植栽した苗木の保護、作業道の整備などを行います。一般の方を含め多くの方の参加をお待ちいたします。

連絡先09054547069 E-mil qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp     藤井

 高橋さん差し入れのお供え済みのスイカと参加者一同(浅野さん作業中)
ブナ爺の下でブナ爺に安全祈願 権現の森林を見守って呉れるブナ爺に感謝
作業台を作成 ビオトープにオタマジャクシが黒いほど泳いでいました

第6回は雨のため中止しました

第5回 (通算133) 第六回植樹祭  平成23年5月14日

天気  晴      気温(午後0時)16℃      記録者 久野菊子

参加者 81名
JAC:早田、藤井、中島、白木、白木(し)、神山、岡田(清)、岡田(育)、村田、太田、廣瀬、久野、浅野、河合、後藤、藤田、長屋、清水、池田、竹中(佳)、高木(基)、恩田、林(靖)、高橋(美)、 25名
自然観察指導員:小野木
森林インストラクター:青山、柳谷
ローソン:山本、中田、横山、上野、山口
オイスカ:所、田村、
県治山課:岩月、松下、纐纈
揖斐農林事務所:根崎、桂川
岐阜薬科大学山岳部:荒井、佐川、浅見、高石
粕川商事:田口、浅井、中村
一般 : 34名

作業内容
 今日は第6回権現の森林植樹祭である。新緑のまぶしい青空のもと道の駅「ふじはし」に76名が集合して7時30分より中島副委員長の司会で開会式が行われた。早田支部長、県治山課の岩月課長、ローソンの山本氏のあいさつ、藤井委員長の説明があり、車に分乗して出発した。年ごとに工事が進む揖北林道終点で下車し、ミズナラ、ヤマザクラ、ヤマモミジなど1人3本の苗木を持って歩き出す。崩落を乗り越える危険個所は男性会員がフォローした。

登山口手前で豚汁用の水を補給し登山開始。大ブナの前でインストラクターから、ブナはしなやかなので風雪に強いこと、イヌブナとの違いについて教わり9時50分植栽地に着いた。インストラクターに指導してもらい植樹にかかる。2日前まで雨が降り続いたため土は適度に湿っていてありがたい。大勢の人の手によって、目印に立てたピンクのテープの下にはみるみる若木が植えられていった。終わった人から広場に集まり小野木先生の講話が始まる。岐阜県はブナとイヌブナが混在している珍しい場所であること、日本はヨーロッパに比べはるかに多様な生物が存在していることなどをおもしろく話してくださった。

11時20分より女性会員が心をこめた豚汁をいただきながら待望の昼食となる。さわやかな新緑に囲まれ植栽地の一角にはゴヨウツツジ、足元にはイワウチワの可憐な花が咲いておにぎりも一段とおいしい。やがて20名余りの登頂組も下山してきて広場はにぎやかに談笑する人たちの輪があちこちにできた。少し上に咲いているシロヤシオやヌタ場の蛙の卵を見に行く人も大勢見られた。午後は再び小野木先生の講義。日本は氷河におおわれていないので生物の多様性が残ったこと、タムシバは白い大きなガク片でコブシは小さい緑のガク片であることなどを話された。子供を飽きさせない手品のようなしかけも教えてもらった。

全員で記念写真を撮り13時35分下山開始。林道をのんびり下って車まで戻り道の駅に集合。早田支部長の閉会のあいさつで15時10分解散となった。

備考
 4月以来準備してきたかいあって事故もなくお天気にも恵まれ皆さんに楽しんでいただけた。今年は1週間ほど花が遅く、タムシバもまだ咲いていた。出始めたばかりの若葉がまぶしく、当たり前のように思っていた権現の様々な緑が、日本のほぼ中央に位置しているという特性ゆえの貴重な存在であることを今日は改めて教えていただいた。せっかく仲間入りした苗木たちが元気に育ってくれることを願う。

事務局便り
 次回の作業は529()、道の駅7時半集合で行います。
 作業内容は今回植樹した苗木の巡回・養生、道具小屋前に多目的台の設置、林道登山口に掲示板の設置などを行います。 なお、現在進行中の林道工事は6月いっぱいが工期となっており可なり進行しているものと思います。

5月14日(土)新緑の道の駅「ふじはし」で記念写真 撮影;後藤会員
開会式 ココをクリックしてネ 権現広場で記念写真 小野木講師のお話 2人で植林
ブナ爺の説明 女性群豚汁を作る 講師を囲んで−1 講師を囲んで−2 3人で共同作業

4(通算132) 平成2358日 天候晴れ 気温23(植栽地午後0)                           記録者 藤井法道

参加者 6
 藤井法・神山敬・戸石二・河合剛・竹中佳・長屋桂

作業内容
 林道の日陰には未だ少しの残雪が残っているが、先月の初め植栽地に有った1メートルを超える雪はすっかり消えて初夏の暖かさになった。

 来週に植樹祭を控え最後の仕上げ作業を行った。林道崩落地点の危険地帯や登山道の再整備を済ませ、植栽箇所への残された支柱立て、食事会場の整備などを行った。
また、積雪で崩れた「鹿のゴンチャン」レリーフなどを再興するなどした。

午後二時前にはすべての準備を済ませて下山した。

備考
 Tさんには病身の奥さんを抱え、二時間以上の道のりを駆けつけて下さり心より有り難く思います。

作業中、今年に入って最も多い登山者が行きかい、新緑にこだまするアカゲラの鳴き声と共に話し声が絶えなかった。

一週間から十日ほど遅いイワウチワの開花なども標高900メートル辺りまで上がって行ったようだ。シロヤシオの開花までには未だ十日余りかかりそうだ。

事務局だより
 来る14日には第六回の植樹祭を開催いたします。

 一般の方を初め多数の参加をお待ちしていますので、午前7時半までに軽作業の出来る服装・昼食・飲水・雨具など持参の上、揖斐川町藤橋の「道の駅」へ集合ください。参加費は無料です。

300本余りの植樹と自然観察員の小野木三郎講師や森林インストラクターによる観察会などを行います。

なお、希望者はJR岐阜・大垣駅などへの送迎が出来ますので遠慮なく申出てください。

 連絡先:090 54547069 e-mail qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp 藤井まで

11年5月8日 参加者
 5月8日 道具小屋前で14日の植林祭の準備  5月8日 植栽地の整備

第三回(通算131)  平成2353日 天候曇り 気温17(午後0)
                              記録者 藤井法道 

参加者 8
 藤井法・中島眞・浅野勝・岡田清・神山敬・久野菊・林一・長屋桂

作業内容
 51日、定例の作業日が雨天で中止になり、植樹祭を前に困っていたところ有志の皆さんには快く今日の作業に出かけて頂き感謝に堪えない。お蔭さまで14日の植樹祭に目途がついた。

 林道の延長工事が始まっているということから何時もより30分早い7時に集合。Nさんに用意してもらった道具小屋入口の戸板など沢山な資材を手分けしてボッカ、肩に食い込む重荷にも文句ひとつ言わず本当にご苦労さんでした。
 冬場、新たに崩れた林道の崩落点では土嚢を拵え階段やトラロープを付けて補修、また、水場でも冬場の雪などで崩れていた取水口やゴムホースなどを付け替えるなどして「ブナの雫」が今年も復活、これで植樹祭に使うトン汁用の水も確保できた。

 10時頃には先発の女性作業班と植栽地で合流し、今度行う300本の植樹箇所に竹竿の支柱を立てピンクのテープで目印を付け、別の班は運び上げた戸板を道具小屋に取り付ける作業などを行い見事に完成した。
 午後2時を回って雲行きが悪くなり、支柱立てが50本ほど出来なかったが、皆さんの頑張りで何とか今年も植樹祭を迎えることが出来そうだ。

備考
 林道や植栽地の一部には未だ残雪が有り、谷には雪解け水が轟音を立てて流れていた。
 植栽地ではタムシバやイワウチワの花が満開だったが、コシアブラやタラの芽は少し早いようだった。

Kさんにはこの日も新タマスライスにカツオなどをまぶした旬の御馳走を何時も有難う。

事務局便り
 次回の作業は58日定時です。春期山行も重なっていますがぜひ参加して下さい。

514()には第6回の植樹祭を開催します(雨天順延)

一般の方を含め一人でも多くの方の参加をお待ちしています。

参加費無料、軽作業の出来る服装で、昼食・飲水・雨具などを持参の上、当日直接朝の720分までに揖斐川町藤橋の「道の駅」にお越しください。

森林インストラクター指導による植樹の他、自然解説員の小野木三郎講師による観察会などを予定しています。

問合せ先:09054547069 E-meil qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp  藤井

  完成した道具小屋の前で参加者一行
林道崩落地の改修  道具小屋の入口修理
残雪の中次回植林予定地点の目印設置


第二回(通算130回) 平成23417日(日) 天候晴れ 気温17(午後0時)                                    記録者 藤井法道

参加者6
      藤井法・中島真・岡田清・神山敬・浅野勝・長屋桂

作業内容
 藤波登山道は登山口が分かり難いと話が有ったので登る入口(対岸)に看板を立てた。
先週までは揖北林道の入り口から残雪が多く入ることが出来なかったが、今年も林道の延長工事開始に伴う除雪のお陰で標高550メートルの辺りまで(山頂から流れる最も大きい沢(滝)の部分)車で入ることが出来た。除雪が無ければ4月中の入山はかなわなかったかもしれない。途中の崩落地は上こぶが落ちてザクザク状態、これほどの残雪は過去に無かった経験だ。

そしてボッカの荷物を抱え急斜面の雪渓を慎重に一歩一歩進み9時半頃植栽地に到着。さっそく道具小屋を開け、冬越しの道具や材料を点検。トイレの設置や登り旗、表示板などを立てた。

また雪の消えた西斜面などの苗木や支柱の雪起こしなども行う。北斜面は残雪の為できなかったが、苗木など雪による痛みが特に多く今年もウサギなどによると思われる食害が目についた。

午後1時半で下山開始、途中、冬の間に痛んだ登山道の階段を整備するなどして、午後3時半頃道の駅で解散した。

備 考
 KNさんにとって今年初めてということで、お手製の赤飯を持参してくれた。その心配りが嬉しい。今年も一年、無事で作業が出来ることを祈るばかりだ。

植栽地の一角、日当たりの良いところにイワカガミの咲く群落があった。さくらと同様に10日余りも今年の開花は遅れているよう。林道にはフキノトウが全盛だった。

事務局便り
 次週はJAC岐阜支部の総会の為有りません。次回の作業は51日です。
この時には林道の最奥まで車で入れると思います。イワカガミやゴヨウツツジなどが見頃になっているでしょう。

4月17日 参加者   豪雪のためシカのごんちゃんも伏せのかまえに
  藤波登山口に看板付ける 植林地より見える能郷白山
雪の林道を行く参加者 植林地の一角に咲いていたイワウチワ
植林地の様相前回よりかなり雪が解けた 植林地より花房を望む タムシバガが咲いていた

イビデンの第三回植樹祭 参加

通算129 平成2349日(日) 天候曇りのち晴れ 気温16度(午後0時)                                記録者 藤井法道

参加者11
JAC:藤井法・白木貞・中島真・岡田清・白木し
一 般:六名

作業内容
 今年で三回目となるイビデンの植樹祭に参加した。
日本山岳会岐阜支部会員と関係者11名は集合時間の9時半に道の駅へ集合。観光バス三台などで集まった、イビデンの代表や地元揖斐川町町長・会社社員・地元ボーイスカウトなど総勢200余名のもと、開会式が有り。引き続いて道の駅北側の区有林に背丈三メートル以上も有るヤマザクラやシダレザクラ・コブシなど50本を植樹した。
12時前には植樹が終わり、近くの西濃学園の体育館で簡単な昼食をご馳走になった。
 
 その後、体育館でクラフトづくりなどを楽しんだ。

備考
 昨年は暑いくらいの日和で、満開に咲いた桜の下で作業を行なった記憶だったが、今年は一週間から十日程も遅れているようで、まだその蕾は固かった。
 道の駅から見上げる鉄嶺山には未だ多くの残雪が有り、吹き降ろす風は未だ冷たかった。

事務局便り
 権現のアプローチになる揖北林道の様子を見に行ったが、既に上部の舗装部分手前辺りまで除雪が進んでおり、17日からの作業は此方から入れると思われます。

なお、今年度の林道の延長工事も間もなく再開されます。

  11年4月9日 イビデン植樹祭参加者  撮影;藤井会員

第1回(通算128) 平成2343天候・晴れ 気温(植栽地午後0)                                       記録者 藤井法道

参加者・藤井法・白木貞・中島真・岡田清・神山敬・浅野勝・戸石二・平野・久野菊・杉山美
      (10名)

作業内容
 集合場所の道の駅にこれまでと変わりはないが、気温5度はまだ肌寒さが残り見上げる山には多くの残雪を見る。
 定時の7時半には10名の頼もしい精鋭チームの面々が集合した。中でもTさんには自宅に病弱な奥さんを残し午前2時に出発して駆けつけてもらった。いつものことながら嬉しさで言葉にならない。

 林道まではいつものコースで入ったが、揖北林道は最初からの残雪で進めず、今回は藤波登山口からのルート整備を行うということにする。五年前に行ったルート開設も多くの登山者に認知されてきたことも有って、痛みも激しく男性は主に入口から尾根までの取り付きと、上部林道手前の急登部分の階段などを補修した。また女性は尾根部分のルート上の小枝などの切り払いを行った。
水場の「ブナの雫」はショベルで残雪を掘り起こしてみたが、その多さに断念した。林道で全員が揃い昼食を共にしたが、今の時期として考えられないほどの一面の残雪には驚いた。権現で作業を始めて足かけ七年、かつてない光景だった。

昼食後、植栽地の様子と道具小屋の点検に向かったが、1メートルは有るだろう残雪はこれまでに植樹した苗木に差し込んだ竹の支柱すら埋もれてしまうほどだった。 またかろうじて入ることの出来た道具小屋には異常はなかった。

植栽地からは遠く能郷白山の右手に加賀の白山や屏風、向きを転ずれば金糞や横山などの見慣れた山々が真っ白な雪をかぶっていつもの光景が広がっていた。

備考
 藤波ルートにはマンサクが満開だったが、タムシバやイワウチワの蕾は未だ春遠しの様子だった。

事務局だより
 六事業年度の今年度も12月までに20回の作業を計画しました。中でも5月14日の植樹祭には小野木三郎講師や森林インストラクターなどをお招きしてイベントを開催しますので、一般の方を含めお誘いあわせの上、一人でも多くの方の参加をお待ちします。
 なお、通算の作業日を通してJR岐阜・大垣駅などへの送迎が出来ますので遠慮なく申し出てください。
 連絡先:090 54547069 E-mail qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp 藤井まで

  2011年4月3日 第1回権現の森林づくり参加者
   藤波登山道の補修作業  林道終点から見た能郷白山
 健在のブナ爺 掘り出された道具小屋
1m余りある雪の植林地 権現の森林から花房を望む
4月3日 藤波谷の登山道脇にニホンシカと思われる死骸が有りました
動物に食い荒らされた形跡あり前足は不明