県外山行     鍬 ノ 峰 1623.1 二等三角点)

 昨年に引き続き、村松会員の段取りによる2回目の県外山行。今年は前夜泊の参加者が少なく、3名で出発する。途中で村松氏に連絡を入れ、12時半に大町のスーパーで待ち合わせ。そこで買い出しも済ませ今晩の宿、駄良佛小屋へ向かう。途中、明日登る鍬ノ峰がずっと見えているが、バックが大きいのであまり見栄えはしない。小屋着1時過ぎ。

 そこで昼食をとって午後1山を登るつもりでいたが、飯前のビールを飲んだのが運の尽き。結局そのまま沈殿してしまった。周辺で山菜を採ったり見晴らしの良い場所から後立山を眺めたりで午後を過ごす。夜は又山菜の天ぷらなどで盛り上がる。

 翌朝は快晴。鹿島槍や爺ヶ岳の大観を楽しみ、当日出発組と待ち合わせるため、ややゆっくりと出発する。それでも集合場所にはかなり早く着いた。待つこと1時間、なかなか来ない。ひょっとして先へ行っているのではないかと思い、登山口へ向かうこととする。

 登山口には案の定、岐阜ナンバーの車がある。やはり、ということで不機嫌な気持ちで登り始める。鉄塔の所までは巡視路でよく整備されている。その先も道はしっかりしているが、かなり急である。頑張って稜線に出ると、後立山の大観が広がる。当然素晴らしいの一言だが、逆に反対側の大町平も素晴らしい。ちょうど田植え前の水田に水が張ってあり、まるで大きな湖のように見える。この時期だけに見られる景色である。

 稜線も鎖場があったりして急だが、南峰まで登るとなだらかになる。そして頂上。先発組の顔もあったけれど、とにかく狭い頂上に大人数である。村松氏の情報では、労山の大パーテーが登るとのこと。彼等が引き返す頃を見測っての時間設定だったのだが・・・。

 隅っこで暫く待ち、先発組も含め皆が下山した後、ゆっくりとくつろぐ。それにしても、素晴らしい天気で素晴らしい眺めである。これまでの不機嫌も治り、満ち足りた気持ちで山を下り、長い帰路についた。

 反省事項だが、今回のような打ち合わせミスはまま有ることである。その対策として、やはり前夜泊の計画なら、前夜泊の参加者だけでタイムスケジュールを立てるべきである。当日の参加者がその時間に合わせれるなら参加を認めるが、無理ならば不参加として取り扱うべきと考える。その旨を後日の理事会で確認したことを申し添えておく。 [堀 義博 記]

[日 時] 平成24年5月12日(土)、13日(日)               
[場 所] 12日;「駄良佛小屋」 長野県大町市平   13日;長野県大町市常盤
[参加者] 8名 (内4名は当日のみ)  
[タイム] 駄良佛小屋8:21=コングランド8:469:45=車止め10:00―鉄塔10:2310:28−      稜線10:5310:58―南峰11:29―鍬ノ峰11:4413:16―南峰13:27―稜線別れ               13:5114:04―鉄塔14:20−車止め14:33=コングランド14:4414:51(解散) 
[地 図] 1/20万;高山   1/5万;信濃池田   1/2.5万;大町南部  

12.5.13 駄良佛小屋付近から見る鹿島槍ヶ岳
12.5.13 鍬ノ峰頂上から見た大町平