第4回今西錦司記念山行
   西台山(949m 三角点なし)タンポ1065.8m 一等三角点)

 5月の連休に西台山へ下見に行った.横蔵寺手前の上神原の三叉路を北上し、平岩谷に
沿って林道「水鳥・横蔵線」を進んだ。以前、のりこし峠まで行けたことがあったが、今回
は峠の100m程手前で法面が損壊崩落し、電柱も折れて土砂に埋もれ林道が塞がれていた。
これによって、のりこし峠へは根尾の水鳥谷から入らなければならないことが分かり、集
合場所や登山口を本巣市根尾高雄の水鳥谷林道に変更した。

 当日、道の駅「織部の里・本巣」に7時45分集合だったが、その時間には大半の皆さん
がすでに来ていた。道の駅から157号線を北上し、樽見鉄道に沿って高尾駅手前の高尾中央
橋を渡って県道255号線に入った。八ヶ滝キャンブ場を右の対岸に見ながら左側の水鳥横蔵
林道に進んだ。水鳥谷に沿って舗装された林道は、蛇行しながら高度を上げていく。所々に
落石が散らばっており、先頭の車からは降りて除けながら進んでいったが、運転には特に
支障はなかった。のりこし峠は比較的広く、駐車には充分であった。峠から東前方は開けて
おり、遠くの山並みがはっきりと望まれた。

 身支度して出発。登山口で開通記念銘盤を見、峠から少し下がった所から右手の尾根に道
がある。やや下り気味だが、標識が樹木にくくり付けてありはっきりした踏み跡がある。白
・赤・ピンクのテープを頼りにまっすぐ登り、目の前の笹・木枝をよけながら新緑の中を進む。
最初のコブを越えた辺りはヒノキ林が多く、分岐点で右へ行き、境界尾根に向かって植林の
脇を進んだ。3つ目の856mのピークを過ぎると、西台山の姿が大きく見える。

 ここから境界に沿って下り、ゆるやかな鞍部に達してから再び自然林と植林地の尾根を進み、
落ち葉が重なり合った道らしきところを登る。石灰岩が露出した急登の灌木地帯を抜け、
なだらかな起伏に出た所が山頂である。シロモジ・カエデが多く、展望はよくない。しんがり
であったため、登山口から1時間10分程でみんなから少し遅れた。三角点は無く、木のプレー
トだけがぶら下がっていた。

 休憩後、いよいよタンポにむけて出発。町村界を忠実に辿るコースで、なだらかな尾根には
雑木林が多く新緑が実に綺麗だ。斜面の急坂と鞍部の繰り返し。鞍部から急登をすると笹藪が
出てくる。それほど高くなく行く手の目印を探して進む。

 西から北へと向きを変え932mのピークまで来ると、正面に大きく見えるが、これはタンポ
の前山である。この辺りはカシやブナが枯れているが、逆にサラサドウダンの花が一面に咲い
ている。

 タンポを目指すには一旦下がらなければならない。その先の100mの登りを頑張ると前山に
着き、始めてタンポの山頂が目の前に現れる。その先はやや薮が濃いが、少しの間だけで、
待望の山頂に到着。
山頂プレートがあり、立派な三角点の標柱が切り開きの外れにあった。
少し北へ行ったところにはシロヤシオが満開であった。西台山から1時間35分。やや疲れたか
なと思い、三角点の周りで昼食。最後に記念撮影をして、恒例の今西先生風「ヤッホー」と声
をかけ帰り支度となつた。帰りは同じコースを辿る。登りと同じような時間でのりこし峠まで
下って、皆さんが揃ったところで解散した。今までタンポへは白倉谷や月尾谷より登頂したこ
とはあつたが、このコースは初めてであった。他のコースのように林道歩きがなく、タンポへ
登る最良のルートだと思ったのは私だけでは無いだろう。        [高木基揚 記]

[日 時]  平成23年6月5日(日)                                           

[場 所]  岐阜県本巣市根尾水取、揖斐郡揖斐川町谷汲〜小津境

[参加者] 23名

[タイム]   道の駅「織部の里・本巣」7:007:50=のりこし峠8:358:50−西台山 
        0:00
10:10−タンポ11:3012:35−西台山13:4013:50−のりこし峠
             14:35(解散)

[地 図] 1/20万;岐阜   1/5万;谷汲   1/2.5万:樽見、谷汲

                                                  写真提供;後藤会員

11年6月5日 タンポ(1,065.8mT等△点)にて参加者    
 カシミールの概念図
11.6.5日 新緑の登山道を辿る 西台山を過ぎ尾根道に出るとタンポの頂上が
尾根道を足跡をたどり西台山へ 尾根道に咲いていたサラサドウラン