平成21年度岐阜支部定時総会
 
平成21年4月18日(土)揖斐川町谷汲山華厳寺門前の「松本屋」にて38名の出席で開催
当日は総会に先立ち此の程第10回秩父宮記念山岳賞を受賞された当支部員の横山宏太郎
さんから記念講演をしていただいた。冬山の豪雪地帯では尾根筋に雪庇(雪の張り出し)が
出来る。先に2人の雪庇踏み外しで犠牲者が出た事から3人の方で研究された経過を写真を
中心に発表していただいた。
 本部から成川隆顕常務理事に出席いただき日本山岳会の取り巻く課題について公益法人
移管の問題、森林づくりの事、会報を読んでくださいと挨拶された。
 又今年度の今西錦司賞は金華山に1万回登頂されその後500回程登っておられる岡田
清美さんが表彰された。
 沢山の差し入れのお酒で歓談し、林、長屋、大脇さんのフルート伴奏で山の歌で盛り上
がった。 
講師の横山宏太郎さん
早田支部長より今西錦司賞を授与される 喜びの岡田清美さん
総会の後 賑やかに山の歌を合唱する皆さん
4月19日快晴の谷汲の山をバックにBコースの皆さん(塔の倉 3等△715.7mへ登るグループ)

春季懇親山行〔Bコース〕 塔ノ倉 V△715.66m

期 日:平成21419()
 参加者加者:別紙

  日 程:聖心殿駐車場8:208:30―奥の院9:15―鉄塔9:40―頂上10:3011:40
     聖心殿
12:40―車止13:40

朝、谷汲の松本屋をそれぞれの車で出発し、全員集まったところでリーダーの西條さんの挨拶を聞き出発した。聖心殿の中を通してもらい登山道に入る。植林地の中を沢沿いに進む。道は石がゴロゴロしていて、おまけに急登である。ヤブ椿の下で、一回目の休憩。先頭は前支部長の高木氏。ゆっくりペースで和気あいあいと行けるのは嬉しい。ふたば葵、ヤブ椿、ヤマブキ、沢はこべ、岩タバコ、わさび、キランソウなど珍しいものはないが、楽しませてくれる。ナメ滝の小さなのもいくつかあった。沢はだんだん細くなり、大きな岩が出てきた。腰を下ろした後ろの岩に、スズメバチの巣がぶら下がっているのを見つけみんな驚いた。もちろん蜂はいないが形がしっかりしていた。なんと木の下に座っていた岡田さんの「ヒル!」という声に一同注目。それからは花どころではなく、目は足元にいった。あちこちから「ヒル!ヒル!」の声、しかし吸い付かれたのは1人もいなかったのが不幸中の幸い。この辺りから登山道も一段と悪くなり、後方に石を落とさないよう気をつけながら歩いた。ここを過ぎれば前方が開け見上げると奥の院があった。水が飲めるように台、柄杓が備えてありごくごく飲んだ。社裏手の岩の間から清水が流れ落ちていて、蛙が遊んでいた。大休止のあと出発。ここからもジグザグに巡視路を行くが、崩れやすく石を落とさぬよう細心の注意がいる。真っ赤な椿の花を見ながら暗い中を進み、明るくなってきたところで鉄塔に出る。快晴でまさに夏日、陰を見つけて大休止、正面に小島山がそびえていた。
 苞、松、なら等のふかふかの枯れ葉の上を歩いた。何しろ急登なので牛歩で歩いた。落葉樹の広がる明るい樹林に入ったところで休憩、そこにはカタクリがあったが、もう種になっていた。芽吹きはじめた樹林の中を歩くのはとても気持ちがよかった。徐々に高度を上げると道が緩くなり三角点のある頂上に到着。展望がないのは残念。万歳のあと暑さを避けるため植林の下に行きお弁当を食べた。のんびりしたあとはヤッホウで締め、頂上を後にした。下りも慎重に歩いた。今年初めてのへびを見た。暖かくなりこれから山に入ればいろいろな生き物に出会うことになるんだなと感じた。遠方からの参加者には、早く下山してもらった。本部から来て頂いた成川隆顕さんから一言「きつい山でした。頂上に木が生えていてびっくりしました。やっぱり岐阜の山です。」大日岳巨大雪庇の研究について発表された横山宏太郎さんの一言「久しぶりの登山で頂上に着いたうれしさを感じました。ありがとうございました。」こうして春季懇親山行は無事終わった。                                       記録;藤田 純江


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