秋季現地小集会[黒壁](高丸)三等三角点 1316.3m

 この山は昨年の春期現地小集会で計画されましたが、雨のため金糞岳に変更になり。その前に下調べに登ったときも雨で、今回が3度目の正直で天気には恵まれましたが、恵まれたのは天気だけでした。実は、念のために前の日に下見に行き、取り付きから少し登ってみました。昨年の下見の時に無かった切り開きがあり、この分だと楽に登れるな、と喜んでいたのですが、現実は厳しいものでした。
 当日朝、リーダーの私が大きなミスをしました。集合場所の「坂内の道の駅」をいつもの「藤橋の道の駅」と間違えて待ちぼうけ。間違いに気付き、今度の集合場所は登山口の駐車場だったと思い込み、皆の待っている「坂内の道の駅」を猛スピードで通り過ぎました。後から追いかけてきた皆さんに怒られるやら呆れられるやら。本当に迷惑をおかけしました。それでも、ほぼ予定通り8時過ぎには登り出せて、ホッとしています。
 紅葉のシーズン真っ盛りで、広い駐車場は夜叉ヶ池へ登る人達で混んでいました。私達はその人達に背を向けて、駐車場の右側山腹にいきなり取り付きます。切り開きをたどって30分、まずまずのペースで登りそこで一本。その先は小さな沢に入り、暫く沢をつめます。  楽だったのはそこまで。その先3時間はひたすら濃密な笹薮との格闘が続きました。トップをお願いした堀さんはズボンをカギ裂きにして、ひどい格好です。時折顔を上げるときれいに紅葉した黒壁の頂上が見えますが、まだまだあそこまで登らなければならないのか、という気持ちが先に立ち、紅葉を楽しむ余裕なんかありません。昨年の春、下見の時はそれほど苦労した思いは無いのですが、早春の笹と晩秋の笹では全然様子が違うのですね。昔の私と今の私みたいだと思ったりしますが、ちょっと僻み過ぎでしょうか。
 それでも、遅くとも4時間と考えていましたが、3時間40分で全員無事に頂上に到着しました。万歳と乾杯、頑張って担ぎ上げたラーメンを作り、1時間くつろぐことが出来ました。春と違って頂上も藪が伸びて、展望は今ひとつでした。近くの三周ヶ岳も木に登ってようやく見えます。それでも苦労して登った頂上ですから、皆さん展望を求めあちこち歩き回っていました。
 下りは藪も逆方向ですから少しは楽です。下りの笹薮はルートを失いやすく心配でしたが、今峰さんがこまめに赤布をつけてくれたおかげで大したトラブルも無く、忠実に往路を辿り2時間少々で駐車場に到着しました。登る時はそれほど思いませんでしたが、取り付きの切り開き箇所は驚くほどの急斜面で、木につかまって滑り降りました。

 八草トンネルを通って帰る関本夫妻と東さんとは駐車場で別れ、今度はちゃんと「坂内の道の駅」に集合。最初に間違ったことも含め皆さんのご協力にお礼を申し上げ、解散しました。掛け値なしの★★★の山で、本当に皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

                               [野村百合子 記]

[日 時] 平成20年10月19日(日)

[場 所] 岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内川上 池ノ又林道終点付近

[参加者] 13名
[タイム] 坂内道の駅7:00池ノ又林道終点駐車場7:458:03−(休8:308:38)−

      (休9:289:39)−(休10:2810:36)−(休11:1711:23)−黒壁11:43

          12:54−(休13:5614:05)−(休14:3614:44)−車止め15:1015:22

       坂内道の駅
 15:55(解散)
[地 図] 1/
20万;岐阜  1/5万;横山、冠山 1/2.5万;美濃川上、広野 

参加した皆さんの感想

  I さん;えらかった。もう来たくない。
  G さん;念願の黒壁でした。春は途中で断念したので感無量です。
 S さん;皆さんに連れて行ってもらいました。しんどかったけれど、面白かった。
  S さん;本当に急な山路でした。皆さんありがとう。
  M さん;何十年ぶりで登れて懐かしかったが、二度と登りたくない。 
  H さん;充実して楽しい山だった。しばらく使わなかった「厳しい」という
     言葉を思い出した。これからも元気な限り登ります。

  K さん;やっと登れました。満足です。

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上の参加者13名(写真・後藤允さん提供)