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06年(平成18年)権現の森林づくり記録

第1回 06年4月9日

準備調査(5月7日計画の県・大垣山協との協働ボランティアに向けての準備)

参加者 今峰正・西條好・佐藤正・白木貞・藤井法・野村百

06年4月の委員会承認後、初めての調査。(05年5月8日初めて支部委員9名と調査に入って以後、今回で延べ7回目となる)

作業の概要:定刻午前7時30分、道の駅ふじはしに集合。この冬の大雪で矢中谷林道には残雪が目立ち一部が崩落、早速県に修復を依頼する。3キロの林道をなんとか車止めまで入り、その後登山口までの3キロは一面残雪の中を歩く。おおよそ一時間をかけて5月7日の記念植樹用のブナ、トラロープ(西條会員提供)スコップ・ジョレンなどを標高820メートルの植林地まで持ち上げた。作業としては登山口に6年生のブナを記念植樹の後、登山口からブナの大木の脇を経て尾根までのルートを決めた。また、一部ブッシュを切り開き、ルート上にトラロープを張った。尾根から上は雪原のため次回以降とした。午後3時半道の駅で散会。

第2回  06年4月30日

準備調査(5月7日に向けての最終準備)

参加者 浅野勝・今峰正・久野菊・白木貞・藤井法

「私たち県民の森林(もり)づくり」ボランティアについて4月22日木曽で開催された06年度岐阜支部総会において正式に承認された。

作業の概要:予定していた矢中谷林道が崩落が進んで入れないので、藤波谷登山口からに変更した。谷中林道経由に比べ標高差にして400メートル余り余計に上ることになるのでそれから行う作業は辛くなりそうで、早期の復旧が待たれる。

今回の作業は藤波谷ルートの倒木をチェンソーで切り開き、急な箇所にトラロープを張るなどした。さらに谷中谷林道終点の登山口から、前回切り開いたブナの大木の有る尾根筋

からヌタ場付近までのブッシュの切り開きを行なった。ヌタ場付近には残雪が見られ、イワウチワの絨毯もまだ春を待つ蕾であった。午後2時過ぎ作業を終了、350分道の駅で散会した。

306年5月7日

三者協働のボランティアは雨天のため中止

県及び大垣山協さん(5月6日付.大垣山協の犬飼副理事長より6月より月一回の予定で同山協として応援・参加するとの報告を受けた)との調整の結果、三者合同でのボランティアを7月30日(日)に改めて行うことに決定した。

今日のために2日に県から提供を受けた記念植樹用のケヤキ・ハナノキ7本を7日が雨で植えれなかったため翌8日に藤波谷登山口に定植した。

第4回 06521

参加者 浅野勝・岡田清・荻野和・西條好・鈴木寛・中島真・藤井法

作業の概要:午前745分、5月8日に藤波谷登山口に記念植樹したケヤキ5本・ハナノキ2本の添木を行って固定し付近のごみ拾いをした。その後、藤波谷ルートの中で前回不備な部分にザイルを張り、ヌタ場付近から上部に密生するイワウチワの中に、はみ出し防止のためのルート設定などを行う。さらにホンシャクナゲ群落部分にザイルを張り、貴重な植物の保護に努めた。なお、今回から初めて傷害保険(保険金は31名まで一括1000円、それ以上一名増える毎に36円の追加)にはいることとした。ただし、チエンソー、草刈機使用は適用外で別途契約を要するので使用者を限定することにする。(西條会員から再度トラロープ・中島会員からザイルの提供が有って使用した)午後4時道の駅散会。

第5回 0664

参加者 浅野勝・岡田清・岡田謙・神山敬・小林省・白木貞・鈴木寛・長屋桂・縄田さ・藤井法・藤田純・その他2名

春季現地小集会を兼ねて行う。

作業の概要:藤波谷登山口の草刈を行った後、815分登り始める。

矢中谷林道上部登山口からヌタ場手前まで草刈機で切り開きを行う。

権現山山頂(1157.8メートル)に7年生ブナの記念植樹を行い記念写真に納まる。

なお、昨年標高750メートル付近のこの山で拾ったブナとドングリの種50本余りが芽を出したので藤波登山口に定置した。07年春頃には植林地に定植したい。

午後4時道の駅散会

6回 06625

参加者 浅野勝・神山敬・藤井法・村田正・後藤 

   大垣山協 参加者8名

作業の概要:大垣山協との初めての協働作業。夜叉ケ池での第一回森林パトロールと重なり、こちらへの参加者5名はやや寂しかったが、大垣山協からの力強い応援で作業は順調に進んだ。前日に手当てしたモクレン2本、サンシン3本、ナナカマド1本を藤波谷と上部登山口に植樹。その後、大垣山協さんは山頂部の笹の切り開き、JACのメンバーはヌタ場手前までの切り開きを行った。

ヌタ場周辺でカシノナガキクイムシ(体長45ミリ)によるミズナラの立ち枯れが今年は一段と進行しており無残な姿をさらしている。早急な対策が待たれるが、我々に力ではどうしようもない。

午後340分道の駅解散

第7回 0672

雨天中止

第8回 06730

参加者「JAC岐阜支部」:早田道・高木碕・藤井法・荻野和・中島真・小林省・村田春・岡田清・佐藤正・今峰正・藤田純・野村百・浅野勝・清水浩・鈴木寛・後藤允・清水千・野々部節

「岐阜県治山課」:舟橋課長・山内主査

「大垣山協さん」:6名(別紙の通り)

合計26

作業の概要57日に計画した県・大垣山協さんとの三者、初めての協働作業が雨天のため中止になったので、その代わりの合同作業となった。

予定どうり道の駅7時半に集結。挨拶の後、藤波谷登山口に移動。記念撮影の後、県とJACはヌタ場周辺整備、大垣山協さんが山頂周辺の整備を行うことで出発。10時にはヌタ場手前の植林予定地に着く。さっそく県との立会いで植林地予定範囲にテープで目印を付ける。その範囲、約0.4ヘクタールの下刈りに取り掛かる。9月初めには揖斐森林組合に苗木が入る予定である。大垣山協はシャクナゲ帯から山頂までの切り開きと、登山道の整備を行い3時前にそろって下山開始。4時過ぎ道の駅解散。

なお、現地に於いて県の方との協議の結果、以下の件について同意を得た。       @ヌタ場周辺は諸動物の憩いの場になっているので、一切人の手を加えないで保存すること。したがって次回以降、ルートの変更も視野に再検討する。Aヌタ場手前一帯の平坦地で多くのミズナラやブナの立ち枯れが見られるので主に広葉樹の植林地として整備する。第一段階として0.4ヘクタール位の面積で9月末以降に植林を行う。

B枯れ木の伐採(討伐は原則として直径10センチ以下の木にとどめる事とする。枯木については保安林上の問題は無いので伐採してもよい)を行い、それを利用して、簡単な道具小屋を作ることとする。

第9回 06年8月6日

参加者 藤井法・中島真・荻野和・藤田純・久野菊・後藤允

作業の概要:先週のイベントの後で猛暑の中、二週連続ということも有って参加者が有るか心配したが、それでも6名が参加した。特に荻野さんには滋賀県から連続して参加してもらい、専門的なアドバイスをいただけて心強いかぎりである。

今日はチエンソーなど30キロを越す荷揚げで少々疲れた。久しぶりに矢中谷林道から上がったが、心配した崩落箇所は比較的安定していた。9時半ヌタ場手前で先週に引き続いて地拵えの作業を開始。初めてチエンソーによる枯木の倒伐も行う。地拵え場所の尾根の南側に約40年前のものと推測される炭焼き窯の跡を発見、辺りに広がるイワウチワの群落や林立するサラソウジュやホウノキとあわせ自然豊かな休憩地として、整備する案が浮上した。

午後3時前作業を終了、5時前、道の駅で解散。 

☆中島会員に頑張りでJAC岐阜支部のホームページが初めて開設できた。待ちに待った開設で心強い限りである。アドレスは【www.ccn3.aitai.ne.jp/~sykt5022/】その後、本部へのリンクも完了した。

10 06820

参加者 藤井法・中島真・岡田清・佐藤正・今峰正・浅野勝・後藤允・久野菊

作業の概要:登山口を入って間もなく出会うブナの大木を邪魔する桧二本を伐採、見違えるようになり、日当たりと眺めも良くなった。伐採した桧はいずれベンチなどに再利用の予定である。

そのあと前回に引き続いて植林地の地拵えと植林箇所の目印などを行う。また、新たに見つかった炭焼き釜跡周辺の整備を行い、そこには伐採したミズナラの枯木を利用した道具小屋を作ることで整備を始めた。炭焼き釜跡からは約40年前のものと推測される炭が見つかったが、これを将来のために保存することにした。

午後2時半作業終了、4時半道の駅解散。

第11回 06年8月27日

参加者 犬飼進・浅野勝・小倉繁・説田敏・小沢富・加藤攻・清水浩・後藤友

作業の概要JAC岐阜支部が夏季山行で昨日から甲斐駒ケ岳に入っているため、今回は大垣山協単独でのボランティアになった。

標高840メートル付近の植林地開発のために討伐しておいた樹木の整理などを行った。

午後3時半道の駅解散。

第12回 06年9月10日

参加者 藤井法・中島真・浅野勝・荻野和彦・後藤允・藤田純・長屋桂

作業の概要:標高850メートル付近の植林地の地拵え。カシノナガキクイムシによるミズナラの枯木討伐、炭焼き釜周辺の整備などを行う。

朝から時折雨模様のはっきりしない天気であったが、植林地の地拵えなどに勢を出した。いよいよ次回には第一回目の植林を向かえる。

なお、揖北林道の延長工事が8月20日頃から始まったが、車止めから上部の林道がすっかり草に覆われてしまったので、8月15日に引き続いて草刈を行った。登山口までの約3キロの間が夜露に濡れることもなく歩けるようになった。

午後4時道の駅解散。

13回 06年9月16日

参加者 藤井法・中島真・岡田清・浅野勝・小林省・山本健

作業の概要:緑化推進機構から少なからずの支援を得ている関係で、同機構が指定する「森林ボランティアの日」に合わせてイベントを行う予定であったが(9月の第三日曜日)あいにくの台風接近で本日に繰り上げて実施した。

揖斐森林組合から入荷した植林用のポット苗(オニグルミ40本・クリ・ミズナラ・トチ各50本、H=30a、58065円)の内、オニグルミとトチの90本を一輪車やショイコで小雨の降る中、車止めから植林地までの約4キロを担ぎ上げた。

かねて印を付けておいた植林場所に無事植え付けを完了。さらに残った地拵えを2時過ぎまで行い下山したが、今日の作業は中々ハードなもので山岳会ならではの作業内容といえるものだった。午後4時頃道の駅で散会。

14回 06年9月24

参加者 藤井法・荻野和・浅野勝・神山敬・後藤允・久野菊

作業の概要:今日は二回目の植林。残ったクリ・ミズナラのそれぞれ50本をショイコで植林地まで一時間程かかって担ぎ上げた。今回はポット苗のポットが幾分小ぶりなので、その分やや重量が少なくて助かる。

先週植林したオニグルミとトチノキは直後の雨もあって順調に活着が認められた。

10時前から植林活動に入り残りの100本を無事植えつけ完了。さらに枯木の討伐や整備を行い午後2時半作業を終了。4時半に道の駅で解散した。

15回 06101

参加者 藤井法・早田道・白木貞・佐藤正・浅野勝・神山敬・後藤允・小川博

作業の概要:定刻の7時半道の駅を出発。9時前には植林地で作業を開始。前回伐採した下刈りした木の整理や枯木の討伐などを進めた。

予想より早く11時頃から雨になったが、午後1時過ぎまで作業を行い、3時頃解散した。

なお、かねて参加したい旨の打診を受けていた財団法人オイスカ岐阜支部大垣支局の事務局長からの連絡で、来る11月26日に下見を兼ねて現地に同行したいとの連絡があった。

第16回 061015

参加者 藤井法・鈴木寛

作業の概要:当初の予定を変更し、急遽好天に誘われ開催。地拵えや歩道の整備・林道の草刈など終日気持ちの良い作業を行った。

13回と14回にわたって植樹した200本の苗木は順調に活着が認められた。植えつけた木の内オニグルミやクリなどの一部はすでに落葉し冬篭りに入っていた。

1615分道の駅解散。

17回 061022

参加者 藤井法・村田正・久野菊・後藤允・犬飼進・棚瀬慶・小倉繁・説田敏・谷口博・市川桂

作業の概要:岐阜支部の秋期懇親山行や全国自然保護委員会などと重なって支部からの参加者は少なかったが、幸い大垣山協さんから精鋭の皆さんの参加があって終日充実した作業を行うことが出来た。ウルシやブナなどの広葉樹に少しばかり秋の気配が感じられる紅葉の前兆が認められた。何よりも先月植えたばかりの苗木の一部が紅葉していたことには感激した。

植林地の地拵え・整理、枯木の討伐、道具小屋の建設などの班に分かれ9時頃から作業に取り掛かる。来春の植林のため地拵え面積をヌタ場の方向少しへ広げ、これまで行ってきた植林地の後片付けなどの整理を行い、植林した苗木の活着の様子を丹念にチェックした。なお、カシノナガキクイムシの食害で枯れたミズナラの討伐を行っているが、今年も新たにその進行は早く未だ多くの枯木を残している。

かねて念願としていた道具小屋を植林地の一角に有る炭焼き釜跡地近くにミズナラの枯木を利用してまず骨組みを完成させた。

午後2時半作業を終え、4時頃道の駅解散。

18 061111

参加者藤井法・早田道・西條好・堀義博・中島真・白木貞・岡田清・佐藤正・浅野勝・後藤允・藤田純・清水千・縄田さ  【ゲスト】 小野健氏・山川陽一氏・白井聡一氏

作業の概要:昨日行った恒例の山岳講演会の講演者で栂海新道、生みの親である小野健氏並びにJAC本部から自然保護委員長の山川氏と白井の三氏をゲストとして迎えた。

寒気の影響で朝から小雨模様のあいにくの天気にもかかわらず、岐阜支部の活動の模様をこの目で見てみたいとの、たっての希望で実現したもので、今後大局からの何かに付けての支援を期待したい。

見事な紅葉の中、活着したであろう200本の苗木は今のところ動物の食害などに会うこともなく順調に育ち冬篭りに入っていた。

この日の作業は来春に向けての植林地の整備や枯木の討伐、植林地内の歩道の整備などを行い午後2時頃で作業を終了。4時過ぎに道の駅で散会した。

19 061112

参加者 藤井法・中島真・浅野勝・後藤允・久野菊・【大垣山協】犬飼進・佐久間敏・高見真・説田敏・谷口博・加藤冨・加藤攻・近藤初・岡田裕・川井幸

作業の概要:昨日に引き続き寒気の影響で小雨が昼前には初雪に代わり肌寒いあいにくの天気であった。

今日は本格的な冬に備えて道具小屋を完成させるべく大垣山協さんの精鋭部隊の手で多くの資材を運び上げ、9時過ぎには作業を始めた。そして前回拵えた骨組みに、屋根をポリカで覆い、ブルーシートで囲いをしてタイムリミットぎりぎりの2時過ぎに完成させることが出来た。これで万一の場合、緊急避難の小屋としても利用出来る頼もしいものとなった。

そして枯木の討伐、植林地の整備・地拵えなどを行い2時半作業を終了。4時半に道の駅で散会した。

20回 061126

参加者 藤井法・荻野和・浅野勝・後藤允・岡田清・神山敬・【オイスカ】澤井利・山口和・【一般】川元明・高橋正・林靖子

作業の概要:植林地付近ではすっかり紅葉も終わり冬篭りに入ったが、比較的温かくて助かる。9時前には作業の開始。来春の植林に向けてさらに地拵えやかいばつを進め、カシノナガキクイムシによって枯れたミズナラの討伐などを行った。また、討伐した木を歩道の両側に並べイワウチワの保護などを行った。

4月に始めた今回の活動で、おおよそ0.4ヘクタールのかいばつを行ったことになるが、第一段階として一ヘクタール位まで広げたいと思う。(その後、12月21日に県・治山課との話でその旨決定した)

午後2時頃雨が降り出し作業を終了。下山はブナの有るそれまでの道を通らず尾根を直接林道へ下るルートを確かめた。その昔、炭焼きの使ったルートと推測されたが、以外に急勾配で今後のルートとしては不向きであることが分かった。

今日初めて財団法人オイスカから岐阜支部の澤井事務局長と大垣支局の山口事務局長が下見を兼ねて参加してくださった。今後の支援を期待したい。

21 061210

参加者:藤井法・中島真・神山敬・浅野勝・後藤允・【大垣山協】犬飼進・谷口博・説田敏・長谷し・中田英・平木勤【一般】岩田勝義

作業の概要:車止めからうっすらと積もった今年初めての雪の中、熊の足跡を脇に見ながら恐る恐るいつもの如く矢中林道を一時間かけて歩いた。しかし心配した植林地の積雪は5センチ余りと少なく作業に支障なく、大垣山協さんと今年度最後の作業を行った。

雪の上に鹿か猪の足跡が有ったが植林した木をかじった様子など無いようで先ずは一安心。来年に向けての地拵えや下刈り、先回完成させた道具小屋の冬へ向けての養生などを行い、

午後2時過ぎ今年の作業のすべてを終わり植林地を後にした。

参加者の一部は小津権現の山頂まで足を延ばし、この春に記念植樹したブナの幼木が活着していることを確認した。頂上には30センチの積雪があったが前日までの雨や雪も止んで伊勢湾まで遠望できた。

尚、来年度(平成19年度)は48日を第1回に12月までに20回を行う予定である。
平成19年2月始めには年間計画を掲示します。

【今年度49日を第一回とし1210日までの第21回で総参加者数184名、総実働時間約74時間となった】

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