中国旅行 こぼれ話 
こぼれ話を思い出し思い出ししながらポツポツと更新していきます
関口知宏中国鉄道大紀行  7/14/2008 
  http://www.nhk.or.jp/tabi-blog/ 

7月から2週にわたって「関口知宏中国鉄道大紀行」が再放送された。この番組に関しては以前「言いたい放題」したことがあるのだが、実は全部しっかりと観たことはなくて、待ちわびた再放送だった。

この番組のコンセプトは、どうやら「温かな桃源郷のような場所、人々」ということのようで、たくさんの収録の中、それにそぐわないシーンやその他日本人の感覚や歴史問題に絡むそぐわないシーンはすべてカットされたそうだ。これについて関口知宏さんがこんなことを言っているのが興味深い。

http://www.zakzak.co.jp/people/20080304.html

この【削られたシーン】の中にでてくる「たん」を吐く人。私が旅行をした時もよく見かけた。ホテルの窓から外を見ていると、お掃除のおばさんがほうきで掃き掃きしながら地面にツバを飛ばしていた。その他町中でも諸々・・・。

そんな映像を日本ではカットしてしまうことに、、関口さんは「尺度に合わないものを隠す日本の風潮」と言っているところが興味深い・・・と思う。恐らくもっともっとたくさんの放送できないお蔵入りがあったことが想像できる。

この「関口知宏中国鉄道大紀行」と真逆にあるのが、2007年からはじまり昨日最終回になったNHKスペシャル「激流中国」。きれいごとではない真実の中国はすさまじかった。

http://www.nhk.or.jp/special/archives/index.html


ところで、「一番おいしいところ落としてどうすんだ。なんで、きれいごとにしちゃうんだ!」とスタッフを怒鳴ったという関口さん。いや〜ん、あんな穏やかな関口さん(私の王子さまだったのに・・・)がスタッフを怒鳴るなんて。わたくし的には、これが一番ショッキング〜だった。 スタッフゥ〜〜


※NHKのURLはリンク規制があるためクリック対応できませんでした。各自で開いて是非ご覧ください。



上海の物乞いに思うこと

秋風が冷たく、朝夕冷え込むようになった。
今年の2月、湿気がまとわりつくような寒さの上海を旅行したが、そこにも冷たい秋風が吹いているだろうか。

上海の物乞いに思いがけず出逢ってから暫くは、いつも彼のことが頭をかすめた。彼を忘れることは決してないだろうと思ってから半年、日々忘却していく自分に醒めた目で驚いている。
人間ってこんなもんなのかな・・。

ヒューヒューと風が庭の木々を揺らす時、家に一人の私はふと彼のことを思い出す。
決して彼のことを思ってではなく、自分の寂しさが彼を思い出させるのだ。

赤ちゃんの時誘拐されなければ、彼にはどんな人生があったのだろうか。生まれた場所や国が違えば、もしかしたら優れた学者になっていたかもしれない。スポーツに秀でた才能があったかもしれない。
誘拐され異形の物乞いにされ、すべての可能性が闇に消えたまま、彼は生きていくため、今日も明日も異形の身体で物乞いを続ける。


と以前書いたが、人の悲しみは可能性を奪われたことではないと思いなおす。
人の不幸は、自分のために泣いてくれる人がいないこと。
もしかしたら、彼は誰からも愛された経験がなく、生きていく日々の糧を得るため、そんなことには気づきもしないのかもしれない。
気づかなくても、彼の悲しみはいつも心の奥深く凍っているのだろう。



白昼の幽霊

旅行最終日空港に向かう途中、白昼に幽霊を見たような不気味な光景に出遭った。
交差点でバスが停車している時、反対側の座席の人がざわめいたので何だろうと立ち上がって見下ろした。
バス停の人垣の真ん中で、人の上に馬乗りになっている人が見えた。上に乗った人は下の人の首を絞めながら、お互いに睨み合っていた。
恐ろしいのは、それを見下ろしているバスを待つ人たちであった。
コの字に整然と周りを囲んで、全くの無表情で見下ろしている。誰一人言葉を発する人はなく、男性も女性も表情が全くないのである。
道行く人は無関心に通り過ぎていく。普通でないことが起こっているのに静寂の世界。白昼に幽霊を見たような思いがした。

バスの窓の下の光景に固まっている私たちに、ガイドの王さんが何か説明をした。私は後部座席にいたため、声を潜めるような呟くような王さんの話はほとんど聞こえなかったが、中国ではこういった争いが少なくないということだけ耳に届いた。
中国の暗部についてふれる時、王さんは遠い目をする。日本と中国を行ったり来たりしている彼は、自国の闇を誰よりも感じているのだろうが、それをどうすることもできない彼は遠い目をするしかないのかもしれない。
バスが発車する時、パトカーが到着した。誰かが通報はしたようである。

日本の都会ではどうだろうか。無関心になったといわれる日本の社会でも、街中で争いがあれば人々は少しはザワザワとするだろう。ウーン、意外と無表情だったりして。
場当たり的な犯罪に巻き込まれた人のニュースを聞く度、通勤中重々気をつけるよう夫に言ってしまう。「余計なトラブルに巻き込まれないようにね。ヤバイ時はすぐに逃げること。人と肩がぶつかったら何でもいいから『すみません』と謝って。謝るのはタダだから。」なんて。

最近韓国で、線路に落ちた人を助けるため、数人の人が列車が近づいているにも関わらず飛び込んで助けたというニュースがあった。韓国の人は熱い。私が見た中国とは真逆である。
このニュースについて「サンデーモーニング」のコメンテイター辺さん(韓国人)が、韓国ではこういった場合見過ごす人は少ないとコメントされていた。
人助けをしても夫を亡くしてしまったらやり切れないと思う私は、今日も夫に「気ィつけてね」と言って送り出す。こんな自分の心も白昼の幽霊かな?




中国の賞味期限表示


中国の賞味期限表示は日本と違う。日本は賞味期限の年月日が表示されているが、中国では製造年月日と賞味期間が表示されている。

商品に表示されている年月日は賞味期限だとずっと思っていた。なので、ドライブウェイのお店の品物を見ては、どれも微妙に賞味期限が切れていると思い舌打ちしていた。
夫が紹興酒を買い、バスの中でチビチビやっていたので(おやじ臭い)、紹興酒のラベルをジッと見ていたら、年月日の前に漢字で「製造」とあるのに気づき、その下に、「賞味期間○○ヶ月」という表示があった。そうだったのか!
後日ガイドの王さんからも、中国の賞味期限の表示方法の説明を受けた。

日本の賞味期限の表示はわかりやすいが、製造年月日が非表示なため、「では、作られてからどれくらい経っているのだろう」という疑問が残る。そういう意味では、中国の表示の仕方の方がBestじゃないかな。

夫は、紹興酒一ビンを半日で飲み干した。チッ!
               7