中 国 江 南 紀
出発まで
昨年暮れ、夫が玄関を開けるなり、「奥さ〜ん!一週間の特別休暇がでるけど、許されるならば海外に行きたい!」と言って帰宅した。旅行は私も大好きである。費用が掛かるのが問題だが、夫の望みだからという大義名分があり、早速計画を練り始めた。
さて行き先だが、ここ半年で更に太った私は薄着になる南国は避けたい。一週間の休暇ではヨーロッパやアメリカに行くには短すぎ、結局今まで行ったことのない国でお手ごろは中国ということになった。この時期、費用も格安だ。
決定すると、これから行くところについて調べまくるのが私の習性だが、あまりに調べすぎた結果、凹んでしまった。ガイドブックにはない生の感想を読みたいと、色々な個人の旅行記のHPを読み漁った結果、悲しい中国の現状にたどり着いたのだ。「また中国に訪れたい」と締めくくったHPも少なかった。
その中で、カオチンさんのHPに釘付けになった。彼女は現在、中国の青年と遠距離恋愛中で、HP中の
「アジアン旅話」china編を隅々まで読んだ。彼とのことや中国の実情について、彼女の感性を通して見つめている。恋愛ストーリーとしてもかなり読み応えがあり、関西出身の彼女の文面はとても面白い。
3回の中国旅行記がアップされていて、1回目の家族旅行のコースは、順番の違いはあるが私の訪れた場所と同じである。
ここに、6日間の旅行を思い出し思い出しして書き留めたいと思います。わたくしの旅行記を読んでくださるにあたり、先にカオチンさんのHPを訪れていただけると幸いです。

カオチンさんのHP http://kobe.cool.ne.jp/kaochin/
一日目 上海 (2006.2)
はじめての中部国際空港セントレアに少し早めに到着。食事や買い物(ガイドブックや添乗員さんからの情報でポケットテッシュとウエットテッシュを購入)などをしながら、セントレアを散策。
時間よりも早めに旅行会社受付カウンターに行ったが、すでにたくさんの人が並んでいた。な・なんと、ご年配ばっかりである。2組ほど私たちと同年代と思われる女性二人組みがいたが、他は明らかに定年後か、何年も前に定年を迎えた感じのご夫婦だった。
ANA航空で上海浦東空港に到着。機内では座席に備えられた一人ひとつの画面で、楽しみにしていた「蝉時雨」を観た。入国審査では並んだ列が悪かったのか、どんどん後から来る外人旅行客にも抜かれ、最後になってしまった。現地ガイドの王さん(男性)に迎えられ、さあ中国大陸だ。外は寒い。
初めての中国の中華の夕食。ボリューム満点だが、味はいまいち。事前情報通り、油に癖がある。
外灘の夜景観光の前、王さんから観光客にまとわりつく怪しい物売りの対応を教わる。ガイドブックには「不要!ブーヤオ(いらない)」と書いてあったが、現地語では「ブヨブヨ」と言うそうだ。自分のお腹を想像するとすぐに思い出せる発音だ。
バスから降りるとやっぱり物売りが集まってくる。暗くて商品は分からないが、ビトンの財布らしき物が5つで1000円。私は完全無視、夫は「プヨプヨ」(違うよー)と言っていた。バスに戻る時は30個1000円になっていた。どんな商品なんだろう?
夜景は普通にきれいだった。昨年の紅白歌合戦で、ユーミンのバックに映っていたテレビ塔は、やっぱり不思議な形をしていた。幻想的で不思議な夜景・・・・。
少し郊外の四星ホテルに到着した時は、10時近くになっていた。事前情報通り、ホテルの水はほのかに茶色い。バスタブに浸かるのは諦めてシャワーを使い、すぐに爆睡した。
外灘夜景
2日目 紹興 杭州
上海から紹興まで長距離移動。昨日中国に到着した時は暗かったので、本日初めて明るい中で中国を眺める。バスの車窓を流れる風景に、「ああ中国なんだ」と実感。
カオチンさんの感想と同じく、3階建てのカラフルな住居が多い。中国は建設ラッシュなので、カオチンさんが訪れた2002年よりもっと多いのだろう。油絵を趣味にしている母から、写真をたくさん撮ってきてといわれたので、車窓からカメラでパチパチ。

どんどん郊外に出ると田園風景になる。遠くに高層ビルが立ち並び、田園の中、カラフルな真新しい住居と昔ながらの住居、そしてバラックのような人が住むとも思えないような住居が混在している。みごとにアンバランスな風景。
驚いたのはすべてが雑然としていること。特に川がひどい。幅10mくらいの整備されていない生活用水は濁り、川の土手はごみだらけである。そういえば日本もふた昔前、こんな風景があったなあ・・。
中国では社会科で、子どもにゴミ処理の仕組みや分別などを教えているのだろうか・・・?
延々と風景を眺めていると何だか気分がおかしくなる。几帳面やら潔癖症の人だったらとても耐えられないだろうと思った。
バスは越の王が蘭を育てたという欄亭に到着。
アグネス・チャン似の現地ガイドさんの説明を受けながら散策。相当に寒い。
昼食後、紹興酒工場へ。工場全体に紹興酒の甘い香りが漂う。お決まりの、試飲をしながらの紹興酒販売がはじまる。購入した人は多くなかったようだ。
売店でとんでもないオバさんを見た。同じバスのお客さんだが、試食品をさんざんつまんだ後、口に合わなかったのだろうか、手にした試食品の残りを横に積んであった買い物かごの中に入れていた。買い物かごはゴミ箱じゃないよー。
紹興を後に杭州へ。西湖を遊覧、その後書道など印字文化に関わる大家の作品が集められた「西冷印社」へ。
写真は撮ったが、悲しいくらい書道に興味がなくて(夫も)、ほとんどボーっと通り抜ける。
バスの中で全員に王さんから翡翠?の印鑑(まだ彫っていないもの)をプレゼントされる。これには少々の裏があり、1,000円で旅行最終日までにその印鑑に名前が彫ってもらえるという。マンマと営業にはまって、1個注文をする。
予定を前倒しして、銭塘江の氾濫を沈めるために建てられたという六和塔へ。カオチンさんの情報によると、塔の階段は恐ろしく危険だが、眺めは素晴らしいとのこと。是非登りたいと思っていたのだが、自由時間が15分くらいしかなくて登れなかった。
塔は傾いているし、この年配組みの御一行に昇り降りは無理!と、添乗員さんも王さんも判断したのかもしれない。
下から見上げていたら、塔のてっぺんからペットボトルが落ちてきた。誰だろう?こわっ・・・。
(バスに帰る途中、一生涯忘れることのできないことがありました。これについては後に記します。)
夕食の杭州料理は、紹興に引けをとらないくらい油ギッシュだった。油から逃れられる食べ物がなく、かなり辛くなってきた。胆嚢が弱い夫の身体が心配だ・・・。夫の生命線は百草丸。
昼食もそうだったが、ウエイトレス・ウエイター共に従業員の視線が厳しい。無愛想を通り越して、腕組みをして睨んでいる人もいた。何とも居心地が悪い。複雑な心境・・・。
杭州の四星ホテルで
眠りにつく。


紹興料理 アヒルの丸ごとスープ
右上の黄色いものは口ばし・・
紹興酒工場
信号停車中の車窓の風景。姉の愛犬に少し似ていたのでパチリ。このあとご主人様について走って行った。
六和塔 傾いている