Cure 治療

 幼少期     ドライアイス、ラヂウムなどの治療を受ける。
           母の苦労は想像を越えると思う。
 
 19歳      historyでも記したが、地方大学病院の紹介により慶応義塾大学病院へ。まだアザについては何も治療法が
           なく、写真を撮られ、幼少期にラヂウム(放射線)を受けているので、白血病などの発病に十分気をつけるよう言
           われる。 その頃の家族にとって東京行きは、大げさに言えば海外に行くようなものだった。大学病院は、東京
           の大病院に行けば何とかなると思ったのかもしれないが、何とかなるか電話一本ででも聞いてもらえれば、わざ
           わざ行く事もなかったのに・・・というより、自分達で問い合わせればよかったのかもしれない。なんと私達は無知
           で、社会は情報に乏しい時代だった。
           紹介状の返事を預かった私は、律儀?にも大学病院へ届けに行く。しかし、年配の看護師さんに横柄な扱いを
           受け、 腹が立ち傷ついた記憶がある。

 21歳      首に、毛細血管の血液が集まりいぼ状に膨れる血管腫ができる。近くの総合病院の外科で切除手術を受ける。

 23歳      瞼に首と同じようなものができるが、顔面の外科手術は良くないと判断した私は、病院探しをする。
           ここでも余りに無知であったが、近くの整形外科や名古屋の皮膚科などを転々とし、断られる。
           専門外ではどういった症状かわかる医師もなく、何件めかの病院で、「これは血管腫のかたまりですね」と
           的確な症状を言ってもらえた先生には「そ・そうなんです!」とあまりに嬉しく、地獄で仏に会った思いだった。
           しかし治療法はなく、結局自分で針でつぶした。多量の出血があったが、何度めかでかなり小さくなった。

 24歳      名古屋大学付属病院の形成外科を訪れる。皮膚を移植するという治療法があるが、傷が残るため、現在の
           ように化粧で隠す方が良いという診断。

 29歳      新聞で紹介されていた西尾市民病院のレーザー治療を開始する。
           初診で先生は、遠くからの来院を気遣い、レーザーの予約がない私に少しだけでも試してみましょうと言って
           くださる。これから私のレーザー治療歴が始まるのだが、先生、看護師さんともにとても温かい方々だった。
           その頃の通院治療は、麻酔も無く脂汗のでるような痛みで、ある時治療中に先生の手に一発が当たってしまい、
           先生は椅子ごとひっくり反ってしまうということがあった。治療費は保険がきかず、通院一回につき3万から4万円
           程の記憶。全部で100数十万円程の治療費をかける。
           一年半くらいの治療期間だったが、将来の夫が力を与えてくれ、会社では(一大決心で打ち明けた)直属の上司と
           一人の同僚に絶大な理解と協力を受けた。早退をしたり、(夏期休暇や正月休みも利用して)入院治療での長期
           欠勤を許可してもらい、他から苦情がでないよう、仕事のフォローも完璧だった。

           退院時、義兄に迎えに来てもらう予定だったが、全身麻酔?による発熱や貧血が治まり、自分で帰ると母に伝言
           をしたのだが、何故か義兄に伝わらず、義兄は病院中を探し回りアナウンスまで頼んだ。
           後で姉から聞いたのだが、義兄は私が屋上から飛び降りたり、そんな事まで心配していたということで、義兄は
           肉親以上にも私の痛みを理解し深く思いやってくれた。
           今でも天国から心配そうに見守ってくれていると思う。

           レーザー治療は、軽いやけど状態になり、一週間ほどは色素沈着のためかなり濃くなる。その後カサブタになり、
           化粧ができるようになるのは、20日後くらい。治療の効果や結果が確認できるのは、30〜50日後。
           3ケ月間は紫外線が大敵。

           治療結果については、普通色にはほど遠いが、母曰く「初対面でうけるウッとした感じがなくなった」という状態。

 39歳      新聞記事で見つけ、愛知医科大学病院の形成外科を訪れる。
           初診時、患者でいっぱいの待合いでやっと自分の番がきたが、診察のみで終わる。
           西尾市民病院での対応を イメージ していた為ガッカリしたが、先生の「待合室をみればわかるでしょう」という
           言葉通り、予約なしの治療は無理だった。
           10年前と違い、事前に皮膚に湿布をするというような簡単な痛み止めがあり、3ケ月に一回保険が適用される。
           レーザー治療について思うのだが、円形状(直径1mmほど)のレーザーを当てていくのだが、皮膚の厚さや
           状態によってレーザーの強弱を調整するという大切な判断はあるものの、レーザーを当てるという行為自体は、
           先生のセンス?や 几帳面であるか丁寧であるかという性格?に大きく左右されるのではないか。その意味で
           先生の選択は重要?
           通院も入院も夫に会社を休んで送迎してもらい、3ケ月毎の数回の通院治療と1回の入院治療を行い、現在は
           休止中。入院中、看護師さんがどんな些細な質問でもキチンと丁寧に答えて下さり、不安は少なかった。
           先生から、もうこれ以上の効果は期待できないが、できやすい血管腫のかたまりの予防には効果的と言われる。
           Vビームレーザーと呼ばれる最新のレーザーがあるらしいが、厚生省の認可が下りていない?為、保険の適用も
           なく、まだ未知のものらしい。しかしとても期待している。                           

あとがき     治療については、記憶を辿って記しているため、感情移入した建設的でないものになってしまいました。
           専門的な事は、専門医を含めかなり細かい情報を提供して下さっているHPがあるので、そちらがとても参考に
           なると思います。
           今後治療を再開した時には、しっかりとした資料による治療記にしたいと考えています。
       2003年6月