| 第26訓 雀豪列伝(2) |
ゾンビと呼ばれる男がいた。死んでも死んでも蘇ってくる・・・・・のではない。彼が友人のことを「ゾンビ」と命名したところ、周囲に勘違いされて自分が「ゾンビ」と呼ばれるようになったようだ。
彼の麻雀は凄い。なんというか凄い。配牌が世界で5本の指に入るくらい悪いのだ。しかし強い。本人曰く「俺は世界で4番目に強い。上位3人は中国のどこかにいる」だそうだ。
といったふざけた発言もまた彼なのだが、麻雀はシビアだ。1打1打が勝負らしく非常に力が入っている。よく、気合だけのヘタクソがいるが、彼の読みはその力に比例して正確である。また、見切り、つまり判断が速い。3巡目には自分は和了するのかツモるのか、放銃してしまいそうなのかの判断をしている。いたずらに勝利を深追いしないところは流石である。
彼の判断の根拠を知りたかったが、なかなかゆっくり話す機会もなく、謎のままである。20世紀中に修得したかったが無理かもしれない。
彼は本名K藤というらしいが、ゾンビという名が定着し過ぎて本名を知る人は非情に少ないらしい。